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怪魚遠征 in Thailand  準備〜出発編

日程が決まったら、次は航空券の手配が必要だ。

ある日の夜に集まって、格安航空券を扱う各旅行会社のウェブサイトをチェックする。

調べてみると日程や経路によって値段がかなり違う事がわかった。

かなり安い航空券もあったが、休暇日をを有効に使うために往復とも夜中のフライトを条件に検索。

関西国際空港からバンコク・スワンナプーム国際空港まで、乗り継ぎなしの直行便である事も条件だ。

3人であーだこーだと検討した結果、今回は条件に合ったTORNOSの航空券をゲンキマンさんに予約してもらった。

金額は往復で一人8万円チョイといったところだ。

宿泊の予約については、今回お世話になる現地日本人の方が手配してくれるという事で安心だ。


さて、次はいよいよ荷物の準備である。

冬でも気候は日本の真夏と同じぐらいなので、3日分の衣類は大した量ではない。

Tシャツと短パン、それに下着やタオルなどを、汗をかく事も想定して多目に入れておけばOKだろう。

問題は釣り具である。

どんな魚を想定して、どのくらいの強さのタックルが必要なのかが全然わからないのだ。

ルアーはどんなものが良いかサッパリ分からない。

もしかして餌釣りという展開になれば、それ用の仕掛けが必要なのか?

そういった事が全くわからないのである。

ネットでいろいろ調べても、タックルに関する情報はあまりなかった。

そこでゲンキマンさんが現地の人から聞いた情報によれば・・・

・ラインはPE3号未満は必要ナシ! とにかく太くて強いラインを用意する事。

・歯の鋭い魚がいるので、ワイヤーリーダーが絶対必要。
 ワイヤーの番手とか分からないが、とにかく切れないワイヤーリーダーを作ってくる事。

・フックはカルティバST−66クラスが必要。それでも伸ばされる事がある。

・メコン大ナマズは平均20kg〜30kg、たまに50kgとかも来るのでそれに耐えられるタックルを。

・・・って

釣り堀で本当にそんなタックルが必要なのか?

たった1回の遠征のために何万円もするタックルを買い揃える訳にもいかない。

とfはいえ、ワイヤーリーダーや太軸フックは普段使う事はないので買わないといけない。

それにロッドを運ぶために、バズーカタイプのロッドケースも必要だ。

まずロッドケースはPROXのハードロッドケース(PX689188)をネット通販で注文した。

実売価格4千円チョイなので、まぁ買っといてもいいだろう。

次にロッドだが、手持ちの道具のなかで、これに近いのはオフショアシイラ用のタックルだ。


使えそうなのは、この2本のぐらいかな?

一本(右)はシイラ用キャスティングロッド。

もう一本(左)は古いジギングロッドだ。

まずはメジャークラフトのオフブローOB−70L

10kgまでの魚なら、これで勝負できるはずだ。

ショートグリップでキャスティング向きだし、操作性も悪くない。

そしてもう1本はメーカー名不明。

かなり昔にネット通販で買った7ftのジギングロッドだ。

スペック的にはかなり強いし、実際に使用した時も大型シイラのパワーもがっつり受け止めていたのでこれで行ってみよう。

そしてリールはこの3台。

左から

ツインパワー4000PG(旧モデル)にラインはPE3号

バイオマスターSW4000XGにラインはPE2号

ツインパワー8000HG(旧モデル)にラインはPE4号

いずれもジギングでの青物用とかシイラ用、あるいはアカメ用に使っているスピニングリールだ。


リール3台を入れるのは、クランプラーのカメラバッグが、大きさといいクッションといい具合がよさげな感じだ。


リーダーは買わなくても50lb〜90lbがほぼ新品状態であったのでOK。

スプリットリングは60lb〜150lbのものを買い足した。

他にも、大型のクロスロックスナップやソリッドリング、クレンサルカンなどの接続金具も買い足して整理。

フックも手持ちの物に加え、カルティバST−66の#4〜#1/0を買い足した。

問題はワイヤーリーダーだ。

何が問題かといえば、普段使う事がないシロモノなので、種類や太さ、それに両端の処理が全くわからない。

とりあえずゲンキマンさんのところに小川健太郎氏が送ってきてくれたモノをお手本に試行錯誤で作ってみる。

しかしやってみると、これが結構手間がかかって大変な作業だった。

ワイヤーは釣具屋で物色した結果、とりあえず石鯛用ワイヤーハリスを使うしかなさそうだった。

ルアーのアクションへの影響を最小限とするため、より柔らかい37本撚りで、太さは37ss(ナイロン14号相当・強度43kg)を使用した。

スリーブ止めは専用の工具とダルマクリップを使って3ヶ所止め。

デジタルスケールで強度テストを何度もやってみた結果、1ヶ所止めでは10kg程度の負荷で抜けてしまい、2ヶ所止めでも20kg未満で抜ける事があった。

圧着が弱いのかと思って思いっきり強く絞めると、今度はワイヤーが潰れるせいか切れる事があったのだ。
適度な圧で3ヶ所止める事により、30kgの負荷をかけても不安のない強度を出す事ができた。

強度には関係ないが、見栄えを気にして熱収縮チューブをかぶせたりしてみる。

これにスプリットリングを介してルアーに接続する事にした。

長さは良く分からないので20cm〜50cm程度で適当に何本かづつ作っておく。

ルアー類は手持ちのシイラ用やシーバス用の中から、14cm以上のポッパーやペンシル、ミノー等を選び出し、リングとフックを交換して準備する。

フックはバーブレスにしないといけないらしいので、新品のST−66のカエシを全てペンチで潰しておく。

また、ベイト(というか与えている餌)は小型のテラピアらしいという事前情報もあったので、STORMのKickin' SlabJACKALのGIRONといったテラピアに形の近いブルーギルを模したようなバス用ルアーなんかも用意した。

釣り具類は巾着袋や小型バッグに分類収納し、スーツケースに詰めていく。

もちろんパスポートやお金も忘れてはいけない。

こうして出発の前日まで準備が着々と進んで行ったのだった。

そしてついに出発の日、2月5日(日曜日)を迎えた。

夕方6時に香川を車で出発し、まずは神戸空港に向かう。

フライトは関西国際空港からだが、神戸空港からのベイ・シャトルという船で関空へ向かうのだ。

神戸空港の無料駐車場で車から荷物を降ろし、ベイ・シャトルに乗ったのが夜9時。

そこから30分で関西国際空港に到着する。

フライトは0時30分なので3時間前に余裕を持って空港に到着することができた。


さぁ、いよいよ出発だ!

長さ約180cmのバズーカが、他の乗客の視線を集める。

隣のオヤジのゴルフバッグなんかメじゃねぇぜ。

問題はオーバーサイズで追加料金を取られる心配があることだが果たして・・・

ロッドケースをこうして構えると、さらにバカっぽくて非常に良い感じだ。


(おーいゲンキマン、他人のフリですか?)

タイ航空のカウンターでチェックイン。

荷物もギリギリ追加料金なしで預ける事ができた。

さらば日本。

明日の朝にはタイ王国だぜ〜


つづく



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