深夜釣行 > 釣行記 > 2013/12/20

土佐の高知の幻の・・・


香川県から高知県へ転勤して2ヶ月以上が経った。

今住んでいるのは高知市の鏡川からほど近い場所。

過去にアカメが連発したポイントからは数百メートルの距離である。

モンスターシーバスの話も枚挙に暇がないような地域のド真ん中。

一部のアングラーからすれば「いつかは行ってみたい憧れの聖地」に住んでいるのだ。

しかも自由気ままな単身赴任ライフ。

嫁の目も気にする必要ないし、もう釣りなんていつでも行き放題♪

しかしこうなってしまうと、実際には逆の現象が起きていた。

「いつでも行けるから、別に今日行かなくていいや」

「今日は風が吹いてるから、また条件のいい日に行けばいいや」

などと毎日思ってしまって、気がつけば釣行頻度は香川にいた時の半分以下。

それでも、探検気分で時々出かけて色々やってたりはするのだが、釣果はイマイチ。

「いつでも行ける」 = 「いつでも帰れる」 なので、粘るという事が全くできなくなっていた。

こんなことではイカン!

釣りに行かなきゃ魚は釣れないのだ!という事で・・・

12月19日(木)午後8時半。

愛車(自転車)の傘ホルダーにロッドを突き刺し、前カゴに道具を積んで出撃!

目指すは前々回の1day-GPで80cmのタイリクスズキを釣ったあの橋だ。

風を切ってペダルを漕ぐこと15分。

ポイントに着いたのは潮位は満潮から30cmほど下げたタイミング。

下げ潮の流れが効いていて期待はできそうだ。

塗装が完全に剥げた愛用ののサラナ95Fを橋の下の暗部に撃ち込む。

そのままゆ〜っくりと巻いて明暗に近づけると

ドフッ!

重々しいバイトの感触。

一気にリールを巻いて橋の下から魚を引っ張り出す。

明るいところでシーバスがジャンプ!

その姿を見て久々に胸が高鳴った。

で・でかい!

ひとめ見ただけでランカー確定。

もしかして、いや多分90いってるんじゃないの?

しかも太くてメチャ引きが強い。

ドラグを鳴らして反転突っ込み、そしてまた反転。

高い足場から必死でロッドを操作して魚をいなす。

そしてテールウォークに近いようなエラ洗いを1発・2発(焦)

しかしフッキングはしっかりしているようで、激しいエラ洗いも何とか凌ぐ事ができた。

暫くやりとりしてだいぶ魚は落ち着いてきたが、ここからが難しい。

持っている長さ5mの玉網が届かないのは前回釣行で分かっている。

ここから50mほど離れた階段がある。

そこまで、このデカシーバスを引っ張って行かなければならないのだ。

一旦ドラグをユルユルに緩めて、護岸の上を平均台よろしくゆっくり階段の方へ歩く。

カニ歩きで一歩一歩ゆっくりと。

シーバスはまだわずかながら余力があるようで、時々ダッシュするので油断はできない。

ロッドの角度とラインテンションを保ちつつ、一歩ずつ進む。

10mが長い・・・

やっと半分ぐらいきたか?

階段まであと20mチョイ。

頼むよ〜バレるなよ〜(祈)

途中で障害物なんかあったりしないでくれよ〜(祈)

心臓の鼓動も、息づかいも早くなってきた。

階段まであと10m・・・

あと5m

あと10歩

やった、無事に階段まで到着。

リールを巻きながら階段を降りる。

よしここならタモも余裕で届くぞ。

リールのドラグを締め直してポンピングでシーバスを寄せる。

重い! すごい重量感だ。

そしてまだ首を振ってのたうつように抵抗している。

やがてその姿が目の前にユラリと浮いてきた。

近くで見るとやっぱりデカイ!

タモに手を伸ばす。

と、ここで反転してダッシュ!

まだそんな力を残していたか。

ロッドで溜めると向こうむきに大きくエラ洗い!

その瞬間、ルアーだけがこちらに飛んできた。

え〜っ!

(ハァハァ)

嘘〜ん

(ハァハァ)

ここまで来て・・・そんな・・・

(ハァハァ)

回収したサラナ95Fを見てみると、フックが伸びたりはしていない。

しかし激しいファイトを物語るように、ザラザラになったリーダーがルアーに巻きついたような状態になっていた。

チクショウ・・・めっちゃ悔しい(>_<)

傷んだリーダーをカットした結び直し、再び橋のところに戻って再開。

しかし小場所ゆえに2度のバイトが出ることはなかった。

今日はチョイ釣りのつもりだったが、悔しすぎてこのままでは帰れない。

そこで自転車で上流側のポイントへ行って見ることにした。

フットワークよく細かいランガンができるのも自転車釣行のメリットなのだ。

2ヶ所目は低い足場からポイントを狙える場所だ。

水深はないので、ルアーはあまり潜らないゴリアテ(シマノ)を選んでアップクロスにキャスト。

流速に合わせてリールを巻いていると、コツンとショートバイト。

居る!

そのままゆっくり巻いていくと、押さえ込むような吸い込みバイトが出た。

手前の段差にラインが擦れないようにロッドを立ててゴリ巻き。

先ほどのデカシーバスに比べれば引きは大した事はない。

1投目で釣れたという事は、このポイントで数が出るかもしれないので、ゴリ巻きで一気に寄せる。

ライトを点けるとポイントを潰してしまうかも知れないので、わずかな月明かりを頼りにタモ入れ。

今度は無事にタモ入れ成功。

そして引き上げた魚体をライトで照らして見たその時、

魚の瞳が赤く光った!

ち・違う

シーバスじゃない!


全身を覆う固くて大きな鱗

そして何より


赤く光る怪しい瞳


ゴリアテのフロントフックをしっかり咥えたコイツは

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以前はキビレの目を赤く塗って「アカメです」とかいうネタもあった当サイトだが、


今回の写真は加工なし!

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当サイトでは久々の登場!

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アカメです(断言)



おしまい


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