深夜釣行 > 釣行記 > 2011/10/27

ほふく前進ファイト


10月27日(木)

シーバスGP2011第5戦も残すところあと5日。

好調だったポイントで70up2本は揃えたものの、その後入替ができず順位はズルズル後退している。

何とか70後半、できれば80upが欲しい。

しかしそんなのが釣れるアテはどこにもない。

とりあえずアテはないながらも入替サイズを求めて会社帰りのみちくさ釣行。

今回は最近あまりチェックしていなかったポイントにダメ元で賭けてみる事にした。



ポイントについてまずは状況を観察。

あれ?水面にベイトの波紋がほとんど見えないぞ?

おや?濁りも入っていない様子だぞ?

こりゃ外したかな?

パッと見はダメダメな雰囲気だったが、とりあえずルアーを投げてみない事には本当のところは分からない。

そこで可能性が少しでもありそうなスポットを叩いてみる。

壁沿い、カケアガリ沿い、捨て石周り、水門際・・・

ううむ・・・反応がない。

ボイルなんてのも一発もない。

最後にまだ叩いていない水門が1ヶ所あったので、一応チェックしておく。

小さな水門なので5m以内の接近戦になるスポットである。。

そのためポイントへのアプローチも注意が必要だ。

足音を殺してそっと水門に近づく。

月夜だったりすると水面に自分の影が落ちないように注意が必要だが、今日は新月で真っ暗だ。

水門の脇まで行って身を低く構える。

ここでの最も有望なスポットは水門の際、とくに水門両サイドの隅だ。

ピッチングで水門際の隅ギリギリに静かにX−80SWリップレスを落とす。

状況が良ければそこまでシビアな攻めは必要ないのだが、やはりギリギリを狙った方が釣れる気がするのだ。

チョン・チョン・ドフッ

居た!

ヒット〜

水中ヘッドシェイク。

そして力強い下への突っ込み。

ジジジ・・・ドラグから糸が出る。

これはまぁまぁサイズか?

さらにシーバスは左へ走ろうとする。

そっちはダメ〜!

すぐそこのコンクリ護岸の角を回り込まれたら一巻の終わり。

そこには鉄梯子もあってラインが触れたら即アウト。

今年も一度ここでラインブレイクを経験しているのだ。

自分が移動して障害物を避けようにも、水門保守点検用の通路鉄橋があるので水門横からは動けない。

ここは強引でもスプールを手で押さえて強引に魚の走りを止めるしかない。

たとえフックが伸びても、切られるよりはマシなので無理やり止める。

止める。

止めきれないか?

ヤバイ!

止まれコンニャロー!

よし、止まった。

さらに強引に浮かせる。

エラ洗い!

それほどデカくはないか?

反転してまた左に走る。

だからそっちはダメだって・・・。

再びスプールを左手で押さえて耐える。

どうやらシーバスもそちらに逃げ込めば有利というのを知っているようだ。

秋のシーバスはとにかく元気でヒキも強い。

繰り返される反転突っ込みとエラ洗いを耐えながらシーバスが弱るのを待つ。

やがてシーバスの動きが鈍くなってきた。

そろそろランディング体勢に入ってもよさそうだ。

ライジャケの背中から玉網を外し、シーバスに向かって伸ばし・・・

ミシッ、ボチャン!

あれ? 何が起こったのだ?








       網ありませんが、なにか?

うげげ、玉網の先ッぽが口金から抜けてなくなってる! ガビーン( ̄Д ̄;)

しかも外れた網の部分は落として水中に沈んでしまった。

落とした網の回収は後で考えるとして・・・

今はこのシーバスをどうやってランディングするのか?それが問題だ。

水面から護岸までの高さは2.5mといったところか。

シーバスのサイズは60cmぐらいだが結構重そうだ。

フッキングの状態はテールフック1本チョン掛り。

これで抜き上げはあまりに危険だ。

かといって鉄梯子がある場所まで行くには、前述の通路鉄橋に阻まれて行けない。

行けないけど・・・

行くしかない!

シーバスはもはや魚体が横倒しになっていて、もうこれ以上暴れる事はなさそうだ。

右手に持ったロッドは通路鉄橋の下を通して、自分は通路の手すりの下の隙間にほふく前進で入り込む。

通路鉄橋の向こう側に手を伸ばし、下から出てきたロッドに左手を伸ばす。

届くか?

よし届いた!

通路鉄橋の向こう側でロッドを保持したまま、さらにほふく前進で手すりの下をくぐりぬける。

ふぇ〜、何とかクリア!

暗いドブ奥でロッドを持ったまま這っている不審な姿は家族には見せられないな(笑)

シーバスとファイト中にほふく前進したのなんて俺ぐらいじゃね?


さてここまで来れたら次は鉄梯子を降りてハンドランディングだ。

シーバスを手が届く位置まで寄せて・・・と

ロッドを持ったまま梯子を掴んで身を乗り出し、さらにボガグリップで・・・

かなり無理な体勢でなかなかうまくいかない。

それでも何とかリーダーを手繰り寄せて、慎重にボガグリップをシーバスの口に持っていく。

そして・・・






       獲ったぁ〜(ハァハァ)

超スリリングなファイトだったが、なんとかランディング成功(ホッ)



     サイズは62cm (シーバスGP入替はならず)


この写真を撮って魚を無事リリースした後、今度は落とした網も回収に向かう。

網が沈んで行った場所にメタルバイブを落として無事に回収成功。

なんでこんな事になったのか調べてみると




     タモシャフトの先が縦に割れて潰れている


安物のシャフトの割には軽くて使いやすかったが、やはり強度はそれなりだったのか?

それでも長い間愛用して酷使したのでよくもった方だと思うが、そろそろ寿命なのだろう。

とりあえず割れた部分をノコギリでカットして口金をつけ直せば何とかなるのか?

でも不安が残るのでやっぱ買い替えた方がいいとは思うけど、また出費が・・・(涙)



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