深夜釣行 > 釣行記 > 2009/11/28
徳島県南ヒラスズキ遠征
楽しかったソルトウォーターアングラーズパーティーは大盛況のうちに幕を閉じた。
そのパーティーの興奮の余韻に浸っていたところに釣りのお誘いの電話があった。
”宇宙軍”のチームメイトねめさんからだ。
ねめ「今週末は空いてますか? ヒラ行きますけど、どうです?」
なんと魅惑的なお誘い。
しかし即答ができない。
なぜなら直前の3連休はパーティーだの釣りだので家を空けていたので家庭的にヤバイかもしれないからだ。
返事をいったん保留にして嫁に話を切り出すタイミングを窺う。
幸いご機嫌麗しく、快諾を得ることができた。
翌日、早速ねめさんに電話する。
しまっ「行けます!よろしくお願いします。」
ねめ「ヘビツカイさんも一緒なので3人で行きましょう。」
という事で話はまとまり、徳島県南のヒラスズキに初挑戦することが決まった。
ヒラスズキはこれまであまりやってなかったので準備が必要だ。
まずはルアーケースをひっくり返して使えそうなのをピックアップしてみた。
K-TEN リップルポッパー |
K-TEN ブルーオーシャン BKS115 |
K-TEN K2F T:2 | |
サラナ125 | 同上 | タイドミノーサーフ 150 |
|
エスフォーワイド140 | sasuke140 | ナバロン150 | |
レア | ショアラインシャイナー R50 |
ブーツ140 | |
レアフォース | sasuke烈波120 | TDペンシル11F | |
Komomo125F | ドラドジャーク | ||
メタルジグ40g | |||
準備したルアーたち |
これくらいあればとりあえず何とかなるかな?
タックルで使えそうなのは・・・
ロッドはテンリュウSRM106ML
リールはツインパワー4000にPE(X-wire)2号+リーダー40lb・・・とこんなモンかな?
その他の装備は普段のシーバス用でいけるだろう。
寒くなる事も予想されるので防寒着など冬装備も必要かな。
こうして準備をしていくうちにヒラスズキへの期待が徐々に高まっていく。
日本のはるか南海上には台風が居座っているので、ウネリ&サラシもバッチリだろう。
そして迎えた11月27日土曜日
午後10時に徳島市でヘビツカイさんと合流し、午後11時過ぎには阿南市でねめさんと合流。
コンビニで食糧と飲み物を買ってから南へと車を走らせる。
ねめさんが最初に選んだポイントは漁港の外側の地磯と消波ブロックだった。
足下に注意しながら恐る恐る地磯の先に出る。
月明かりで照らし出された海面は大きなうねりが押し寄せ、磯や消波ブロックの周囲にはサラシが広がっている。
あまり海面近くに降りると危険なので、高い足場からキャスト開始。
夜はサラシの外でも喰ってくるとの事なので、磯際やテトラ際以外の場所も広く探ってみるがヒラスズキからの反応はない。
ねめさんとヘビツカイさんもアタリはなかったようなので、この場所を見切り次なるポイントへ移動。
2か所目のポイントに到着し駐車スペースに車を停めたが、何やら先行者ありの模様。
隣の車ではルアーロッドを持った二人組が居たが、どうやら既にここでの釣りを終えて撤収しようとしているようだ。
ロッドにはエギやミノーが付いていたので、アオリイカとヒラスズキの両方を狙っていたのだろう。
ちょっと挨拶して様子を聞いてみる。
しまっ「こんばんわー どんなでしたか?」
釣り人A「いや、豆イカ1匹だけです」
彼はそれだけ答ると、さっさとタックルを車に片づけて去ってしまった。
ん?愛想のない輩だなぁ・・・
まっ、いいか ┐(´д`)┌
という事で、先行者に叩かれた後かもしれないが、ここでちょっとやってみる事にした。
後で判明した事だがこの時の愛想のない彼、実は宇宙軍チームメイトのレオンさんだった(爆)
暗闇だったからお互い気付かなかったのだ。
どうやら粘って豆イカ1匹だけだったので意気消沈していたようだ。
普段は明るくおしゃべり好きなレオンさん、宇宙軍イメージアップのためにも釣り場で会った人にはいつも愛想よくしようネ。
さて、そんな小ネタは置いといて・・・
このポイントも漁港で長い防波堤の先端付近がポイントになっているようだ。
3人でルアーを投げまくるが、ここでもアタリは出ない。
ねめさんに1回だけアタリがあったが、すぐに外れてしまったようだ。
時間は既に深夜2時。
ねめさんのプランではこの後本命ポイントの地磯に降りて朝マズメ勝負という事だった。
早目に現地に行って少し休憩してから地磯に降りようという事で移動する。
3か所目の今回本命ポイントに到着。
駐車場に車を停めて、ここから山道を歩いて地磯まで降りるらしい。
しかし朝まではまだ随分時間があるので、車内で1時間ほど仮眠休憩をとる事にした。
ZZZzzz...
1時間ほど眠って目覚めた午前4時、いよいよ本命地磯ポイントに向けて出発だ。
懐中電灯を頼りに狭く険しい山道を3人で歩く。
しかし歩けど歩けど波の音が聞こえてこない。
いったいどれだけこの真っ暗な山道を歩けばいいのだ?
おまけに斜面に降り積もった落ち葉で足下が滑りやすくて歩きづらい。
途中で一回滑って尻もちをついてしまったが、30分近く歩いたところでようやく地磯に到着した。
空には満天の星(凄)
流れ星も見えたが「ヒラ・ヒラ・ヒラ」と3回唱える前に消えてしまった。
そして高い磯の上から恐る恐る海を覗き込む。
沖から大きなウネリが押し寄せ、磯周りにはサラシが渦巻いている。
恐ろしくて思わず足がすくむが、これなら朝マズメは期待できそうだ。
まだ暗い中、何とかルアーを投げられそうな足場を確保してキャスト開始。
しかしどこをどう攻めたら良いのか暗中模索の状態だ。
暗い磯でウロウロするのは危険なので、少し休憩しながら明るくなるのを待つ。
やがて東の空がうっすらと明るくなり始めた。
ここからが勝負!
サラシも上等、風も微風で天気も上等!
釣ってやるぜ御ヒラ様(燃)
3人で思い思いのポイントに陣取り、サラシめがけてルアーを撃ち込んでいく。
すると自分の左隣で投げていたヘビツカイさんにヒット!
しかしこれは惜しくもバラシ。
居る居る、居ますよヒラスズキ(期待)
やがて東の空が赤く染まり、水平線から見事な朝日が顔を出した。
時合い到来じゃ〜
このサラシを狙って朝日に向かってキャストー
するとこのサラシの中でゴツンとバイトの感触!
アワセを入れてリールを巻く。
それほどの重量感はないが、水中ヘッドシェイクの感触が手元に伝わってきた。
やりぃ♪ ヒラスズキ!
ところが・・・
寄せる途中でフッとテンションが無くなってしまった。
バラシ
残念
でもまだまだこれからが本番だぜ。
ところがそれ以降はサラシを叩けど叩けど反応がない。
ねめさんも良さそうなサラシに何度もルアーを通すが無反応
ヘビツカイさんも渦巻くサラシを攻めるが無反応
太陽が高くなり、ビミョーに諦めムードが漂い始めた時、ねめさんが沖を指差して言った
ねめ「あの黒い塊、何ですかね?」
指差した方向を見ると、100mほど沖の水面の一部が黒っぽくなっていて、それが少しずつ移動しているように見えた。
しばらく見ていると、その黒い塊の中で白い水しぶきが立つのが見えた。
ねめ「ベイトボールですかね?今なんか出ましたね」
自分はメタルジグを1個だけ持って来ていたので、40gのメタルジグをフルキャストして塊を撃ってみる。
ジグは何とか謎の魚群に届いたが、何投か投げてみたが全くアタリはない。
謎のベイトボールは気になったが、ミノーは届かないしジグには反応がないので諦めて再び磯際サラシを攻める。
そうこうしているうちに、謎のベイトボールは段々こちらに近づいて来ていた。
黒い塊では時々水面がザワついて小さな白い水しぶきが出ている。
ねめ「あれ多分、湧きグレっすね」
湧きグレ? 確かにそう見えなくもないが・・・
距離は50m程度まで近づいて来ている。
飛距離の出るミノーなら届く距離だ。
とにかく1匹引っかけてみれば正体がハッキリするじゃないか。
それにグレならお土産にもなるし(笑)
という事で、黒い塊に向けて大型ミノーをフルキャスト。
自分は15cmのタイドミノーサーフを投げて、魚群のなかで激しくジャークしてみる。
1投目・・・なんにも掛らず。
2投目・・・うまく魚群の向こうに着水した。
ジャーク
激しく
ジャーク
もっと激しく
しかし魚群を抜けてもなんにも掛らない。
それでもジャーク
さらに激しく
鬼ジャーク
これでもか
ハードジャーク
もう魚群は通り過ぎてしまったけど
ジャーク&ジャーク
ガツン!
やりぃ♪ なんか引っ掛かった(笑)
ロッドが大きく曲がる。
どうやらヒラスズキのベイトになるような小魚ではなさそうだ。
という事は、ねめさんの言った通りグレなのか?
ドラグが出るほどではないがロッドがグイグイ締めこまれる。
グレのスレ掛りは良く引くなぁ^^
お土産げっちゅー♪
リールをぐりぐり巻いて魚を浮かせる。
やがてサラシの向こうに魚が浮いてきた。
ちがう!
長さのある魚体。
グレなんかじゃない。
銀色の魚体がサラシの向こうで反転した。
スレ掛りでもない。
ちゃんとルアーが口に掛っている。
これは・・・
ヒラスズキ確定♪
そういえばヒットしたのは湧きグレを完全に抜けた場所だった。
磯際で反応がないと思ったら、沖目を回遊してベイトを食っていたのだな。
いきなりやりとりが慎重になる。
沖に向かって逃げようとする魚を少しずつ寄せてくる。
何とか足下まで寄せたがここからが問題だ。
磯には大きなウネリが押し寄せては引いている。
ズリ上げできそうな場所に魚を誘導して次の大きなウネリが来るのを待つ。
このウネリで勝負!
押し寄せたウネリに乗せて、魚を一気に磯の上にズリ上げる。
やった、ズリ上げ成功♪
次のうねりが来る前に磯際に降りて魚を取ってこなければならない。
足下に注意しながら急いで磯際に降り、リーダーを掴んで魚を引っ張り上げた。
ところが、口が切れて魚が転落。
磯の斜面を転がり落ちていく。
しかし間一髪、海に落ちる一歩手前で磯のくぼみに引っ掛かって止まってくれた。
とはいえ次のウネリが来れば完全にアウトだ。
チラリと沖に目をやる。
大丈夫、まだ来てない。 迷っている暇はない。
急いで魚の所まで降りて行って、両手でワシ掴みハンドランディング。
そのまま魚を抱えて磯を駆け上がり、無事取り込みに成功した。
やったぜ御ヒラ様(断言)
かくして、徳島ヒラスズキ遠征の目的は達成されたのだ(満足)
ねめさん、ヘビツカイさん、ありがとう
(なぜそんなに笑っているのだ?)
さぁ撤収しようぜー。
しかしここからは長い山道の登りが待っている。
ロッドをたたんで元来た山道を3人で黙々と登る。
膝が笑い息が上がる。
日頃の運動不足が悔やまれる。
ウェーダーの中はベットリと汗ばんで来た。
途中何度か休憩しながら何とか駐車場に到達。
どしぇ〜疲れた〜(完全燃焼)
この後、1か所だけ未練がましく地磯を叩いてみたりしたが無反応。
今回の釣りはこれにて終了となった。
ねめさん、ヘビツカイさん、今回はお世話になりました。
おかげさまで立派な御○ラ様を釣る事ができて本当に楽しかったです。
帰りに連れて行ってもらった徳島ラーメンも美味でした。
またのお誘いよろしくお願いします(^o^)/