深夜釣行 > 釣行記 > 2009/10/20

バス釣り勝負〜ゲンキマンを撃破せよ〜


ある春の日のことだった。

ゲンキ「しまっさん、次の勝負は何にします?」

しまっ「うーん・・・、バス釣りでいいんじゃね?」


ゲンキ「まじっすか!?ええっすよぉ」


ちなみに知っている人も多いと思うが、ゲンキマンさんは元バスプロである。
しかも並のバスプロではない。
JBのトーナメントでの優勝経験もあるトッププロだったのだ。

ちなみに自分は・・・
バス釣り経験ゼロ。

しかーし!

相手の土俵で勝ってこそ本当の勝利というものなのだ


ところがゲンキマンさんは自営業で火曜日がお休み。
自分は普通に土日が休み。
という事でなかなか予定が合わず勝負が実現しないまま数ヶ月が経過した。

そして10月20日(火曜日)に有給休暇を取得することができた。
ついに楽しみにしていたゲンキマンさんとの因縁の対決が実現するのだ。


当日の朝6時、現地に到着。



まずはボートを湖面に降ろしてエレキをセット



手際良くボートの準備をするゲンキマンさん

午前6時30分、さっそく近くのワンドからスタートする。




テレビで見るバスプロみたいだ(かっこいい)

しかし当日は前夜から吹き始めた冷たい西からの強風が吹き付けて釣り辛い状況だ。
しばらくはバスからの反応もない。
ゲンキマンさんによれば”ターンオーバー”という現象の典型的な状態らしい。
水温も先週よりかなり下がっているそうで、表層にはアオコが漂っている。

(ターンオーバー=水温変化により上下の水が入れ替わり、水中の溶存酸素も減って魚の活性が著しく下がる・・・らしい)


しかしモノは考えようなのだ。
好条件でバンバン釣れるよう状況ならばプロに初心者が勝てる可能性は薄い。
厳しい状況だからこそ、なにかの拍子に番狂わせが起きるというものだ。

我に勝機あり!


ゲンキマンさんはまずは巻きモノで勝負!という事でバイブレーションプラグやスピナーベイトを岸際にポンポン入れては引いてくる。
木の枝の下の隙間にもスパスパとキャストが決まる。

自分はそんな真似をしていてはいくつルアーがあっても足りないのでワームでスタート。
用意してきたバスアサシンというワームにオフセットフックをセットして木の枝の下の影を狙う。

これなら多少枝に引っかけてもロストせずに済むのだ
それに水面をスキップさせて湖面に覆いかぶさる木の枝の下にも入れる事もできる(ことがある)


ゲンキマンさんが巧みにエレキで操船して、次々と怪しげなスポットを2人で撃っていく。



そしてファーストヒットは・・・

ゲンキマンさんのバイブレーションにヒット!(焦っ)


しかしラインが木の枝に引っ掛っていてバスが宙吊り状態(爆)

そのうち魚だけがボチャンと落ちてお帰りになりました(ホッ)


自分もバスアサシンをサイドキャストで水面に叩きつけて奥に入れ、チョンチョン動かしながら誘うがバスからの反応はない。

ターンオーバーとやらの影響か、どうやらバスは表層への反応は鈍いようだ。

そこで次なる作戦は・・・
ゲンキマンさんのタックルボックスを物色(笑)





ジグヘッドとワームを失敬して、ワームの真ん中にフックをチョン掛けした

ゲンキ「えっ?しまっさんジグヘッドワッキーなんか知っとったんや」

しまっ「ふっふっふ、やったことはないけど釣りビジョンのバス釣り番組はちょくちょく見てるのですよ」



それー1匹目いただき〜♪


やりー、2匹目も頂き〜


ジグヘッドに小さくちぎったワームで3匹目もげっとぉぉ♪(チビだけど)

この時点で3対0

ちなみに時刻は10時半(開始から4時間)


背中から動揺が伝わってくるぜゲンキマン(マジで)

こころなしかキャストもブレてきたぞ( ̄ー ̄)

勝った・・・

この勝負もらった( ̄ー ̄)



ゲンキマンさんもワームで1匹目

ふっ、まだまだ余裕だぜ


そしてボートはホテイアオイの密集するワンドに差し掛かった。
金魚の水槽などでおなじみの水草だが、今年のこの水域にはこのホテイアオイが大発生している。
目ぼしいワンドはホテイアオイで覆われていてまともに攻める事が出来ない。


1ozのタングステンシンカーをセットしたテキサスリグをホテイアオイの隙間に落としていく。



慣れないカバー撃ちでなかなかうまくいかないが、それでも1匹ゲット。


しかしこうなってくるとゲンキマンさんは流石に上手い。

カバーの奥から次々とバスを引きずり出していく。









あっという間に数は抜かれて、4対6と逆転されてしまった。

これ以上離されるわけにはいかない。


ところがサイズでもあっさり抜かれてしまった。



しまっ「ヤバイ、このままではゲンキマンごときに負けてしまう」


何か秘策はないのか?


考えろ自分


がんばれ俺



そうだ、こうなったらネタで勝負!(爆)


といってもネタなんて狙ってできるもんじゃねぇ


何か・・・何かないのか?


このまま小バスを拾っていても勝ち目はねぇ。



と、その時!



ドバドバドバッ









やられた・・・ ○| ̄|_ おいしすぎるぞゲンキマン








その後ちまちまダウンショットで小バスを追加するも





ゲンキマンのロッドが今までになく大きく曲がった



50cm近い良型バスを見せびらかすゲンキマン


さらにゲンキマンさんは小バスで順調に数を伸ばし



またもやゲンキマンのロッドが水中に突き刺さる(バラセ!)




願いも空しく華麗にハンドランディング




これまた40UPの立派なバス


これで目ぼしいポイントは一巡りしたのでストップフィッシング。

時間は午後4時になっていたので、10時間近くやっていたことになる。


終わってみれば


しまっ=バス7匹(30cm未満のみ)

ゲンキ=バス15匹(うち40up2匹) + ライギョ約70cm



接戦の末、僅差で敗れてしまった・・・





とはいえ初体験のバス釣り。

ゲンキマンさんのプロガイドのおかげでとても楽しませてもらったというのが本当のところである。

10時間なんて本当にあっという間だった。

バス釣りおもろいやん。

また連れてってね♪




しかしこのままでは終われないぜ。
次の勝負メニューを考えねば・・・

次は勝つ!(多少汚い手を使ってでもな)


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