深夜釣行 > 釣行記 > 2009/ 2/20

強風・波浪注意報


雨が降った後は冬型の気圧配置となり冷たい北西の季節風が吹き荒れる。
これはみんな知ってる冬の天気の移り変わりの典型的なパターンだ。

前夜からの雨があがった2月20日。

  
             当日の天気図

この日は北西の季節風が吹き荒れ、香川県全域に強風波浪注意報が出ていた。
海は大荒れで寒いし、普通なら釣りになんか行かないような天気だが今回は違った。
この風が吹くのを待っていたのだ。

なぜなら・・・

2週間前の風の強い日に出撃した時の事。
奥まった場所にあるの小さな水門の前でシーバスがボイルしていたのを見つけていたのだ。
その時はシーバスをヒットさせたものの、残念ながら障害物に巻かれて逃がしてしまった。

その後、翌日も含め3回ほど潮位を合わせてそのポイント行ってみたが、全く魚の気配がなかった。

シーバスが居た時と何が違うのか?
思いおこせば魚っ気がなかった時はいずれも穏やかな無風の日だった
雨の影響も考えたが、ボイルしていた時も水は澄んでいて雨が効いているような状況ではなかった。

やっぱり風しかない!と思っていたところにこの強風。

待ってましたってなモンで、仕事を早々に片づけてタイドグラフをチェック。





潮位はそれほど高くならないのが気になったが、満潮前には現場へ着けそうなので会社帰りのみちくさ出撃決定。

急いで現場に向かうが、信号待ちで車が揺れるほどの強風である。

前回の風の日にボイルしていた本命ポイントの前に、似たようなシチュエーションの別ポイントをやってみることにした。

奥まった場所とはいえ風が吹きこんで来てルアーを投げにくいが、怪しげなスポットにルアーを投げ込んで探ってみる。
こういう場所では無類の強さを見せるルアーがX−80SWリップレスだ。

壁際に落としたら少し沈めて、間伸びしたリズムで弱々しくトゥイッチ。
時々アクションを止めてフォール・・・で




  
              42cmセイゴちゃん♪


サイズはともかくとして、やっぱり居たヨ

そのポイントを一通り探ってみたが、アタリはこれ1回だけ。
そこでこのポイントは見切りをつけて、本命ポイントへ行ってみることにした。


移動!



前回障害物に巻かれてバラシという失態を演じたポイントなので、リールのドラグを少し強めに締める。
狭い場所なので足音をたてないようにそぉ〜とポイントに近づいてポイント観察。
ボイルとかベイトの気配とかそういうのはないが、ともかくルアーを入れてみないことには始まらない。
障害物だらけの場所なので、広く投げて探ることはできないし、前回ヒットした場所はすぐ足下だった。
そこで、前回ヒットポイントと同じ場所に静かにX−80SWリップレスを落とす。

少し沈めて軽くトゥイッチ3回。そしてポーズ・・・で
いきなりヒット!

さっきのセイゴちゃんよりは重量感があるものの、そう大したサイズではなさそうだ。
そのまま浮かせると足下で激しいエラ洗い。

バラシやすい状態ではあるが、前回はこれにビビってラインを送り魚を沈めたために障害物に巻かれたのだ。
ここは魚を浮かせたままおとなしくなるのを待って、今回は無事ネットイン。


  
            太さもまあまあの56cm


その後周辺ポイントを探ってみたが追加はならず、午後8時半で終了とした。


冬という季節、そして強風という気象条件
どちらも苦手意識が強かったのだが、今回は狙った場所でシーバスをヒットさせる事ができた。

大抵の場合強風は釣りの邪魔だが、今回は強風のおかげでシーバスの居場所を見つけることができたように思う。
前夜の雨という要素もあるかもしれないが、大した雨量ではなかったし水門から水が出ているような条件でもなかった。
やはり今回の主な要素は風だろう。
強風で表層のベイトフィッシュが吹き寄せられるとか、外海が荒れると港内や水路に魚が入ってくるとか、
風によって魚の居場所が変わることは知っていても、だったら今日は何処?ってのがなかなか難しい。
風の向きや強さに地形や流れやベイトといった他の要素を加味して魚の付き場を推測できれば風を味方にした釣りができるようになるのだろうか?

今回はたまたま見つけて釣れたが、釣れた事でまた課題ができてしまった。


そして今回の釣行記ではもう一つ重大な課題が残ってしまった。

それは・・・






ネタがない
オチがない

こんな事ではいけない




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