深夜釣行 > 釣行記 > 2008/ 2/17

フレンドカップ(F杯)サーベリング大会


フレンドカップ(F杯)サーベリング大会、それは伊予灘を舞台に開催される太刀魚ジギング大会である。
参加人数は百数十名という立派な規模の大会だ。

昨年に続いて2回目の参戦となる今回のメンバーは、カズ君、とん太さん、にっくさん、そして自分である。
大会は2月17日(日)だったが、我々4人は【ある目的】のために前日夕刻に香川を出発する計画だった。

そしていよいよ土曜日の夕方、家を出ようとすると背後から
「子どもが熱出したのに行くんや」
という妻の声が背中にチクリと突き刺さった。

聞こえないフリをして出発!(許せ愛する家族よ)




夜8時過ぎには松山に到着し、大会ゲストであるダイワソルティガブロスの吉田匡克さんご一行様と合流する。

そして我々が大会前夜から現地入りしたその目的とは・・・





  
           「前夜祭」と称した飲み会

0時頃までワイワイやってから翌日の大会本番に備えて車の中で仮眠した。



そして迎えた大会本番の朝。
午前5時に会場入りして受付を済ませ、乗船する船を決めるくじを引く。
くじ引きの結果、我々4人はマリンベイトの桜花さんご一行様と一緒にサンマリンに乗船することになった。

昨年のジギング大会でも桜花さんとは同船になっており、その時は桜花さんに圧倒的な釣果の差をつけられた事が思い出される。
同行者も含めてジギングスのペシャリストたちに囲まれての釣りである。
魚を全部持って行かれる心配もあるが、今回も楽しい釣りになりそうだ^^


  
      防寒着に身を包み乗船の準備をするとん太さん



そして夜明けとともに大会参加艇が一斉スタート。
スタートしたはいいが、この冬一番の寒波来襲中とあってとにかく寒い。
前日は波高1.5mと荒れ模様だったとの事なので心配していたが波はだいぶ収まっている。
空も晴れているので雨や雪の心配もなさそうだ。
それでも海上は突き刺すような冷たい強風が容赦なく吹きつけ体感温度を下げている。


そんな状況の中、午前7時半スタートフィッシング!

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そして午後1時半ストップフィッシング。

以上!




あれ? 海上での記憶が・・・

船を降りる時に頭でもぶつけたかな?


これでは釣行記にならないので、デジカメに残っていた画像と関係者の証言から海上での出来事を推理してみよう。

まずはデジカメのメモリを解析開始。
しかしメモリには船上での写真は1枚しか残されていない。


  
     ん? なんだこの写真は?


写っているのは同行者のカズ君だが、ジグのフックに何か付いている。
写真をさらに拡大してみよう。


  
          拡大写真

ん?これは・・・手長ダコ!?

そういえば確かこの後
「外してやると思うなよ〜」
「これがホントのタコベイトじゃ」

とか言いながらジグを投入するカズ君の姿がかすかに記憶に残っている。

恐るべし
ゴム製のタコベイトを装着するアングラーは見かけるが、ヤツは活タコベイトを使用したようだ。
やはりこの男タダ者ではない。


しかしこれだけでは海上で何があったのか、その全容は把握できない。


一体船上で何があったのか、同行者の証言を集めよう。

しかしどうやら・・・






全員記憶喪失(爆)


おーい、みんなー、大丈夫か〜



そうだ、クーラーの中身はどうなっているのだ?
極寒強風の伊予灘で6時間も太刀魚を狙っていたのだ。
各自が船に持ち込んだ50Lの大容量クーラーボックスには銀色に輝く太刀魚がギッシリ詰まっているはずである。

各自恐る恐る自分のクーラーボックスの蓋を開ける。
するとそこには凍死した指3本サイズ太刀魚が、1・2・3・4・5・6・・・・・チーン

これか!記憶喪失の原因は(爆)




なんとなく記憶が戻ったところで、太刀魚3本を検量に持っていく。

  
                  検量風景



  
       全員に参加賞が当たるガラポン抽選会



そしていよいよ待ってましたジャンケン大会!
ここからが大会の本番なのじゃ〜(燃)


最初に出てきたじゃんけん大会の賞品は、チョーさん賞のジギングロッド!
本来は最後に出てくるような目玉商品だが、プレゼンターのチョーさんがこの後ご多忙との事で最初に出品されたのだ。
いきなりの高額賞品登場で会場は色めき立つ。

そしてこの100人のジャンケンに勝ち抜き賞品を手にしたのは





  
       リアルタコベイトのカズ やはり恐るべし



自分はその後のジャンケンでメタルジグを1本獲っただけでジャンケン大会は終了。

  
               桜花100gをゲット

しかし本番で唯一ロストしたジグも桜花100gだったのでプラマイゼロ?(笑)




  
  とん太さんもいいところまで勝ち残ったが結局ジグ1本だけゲット



  
      大会ゲスト 吉田匡克さんによる大会総評



こうして幕を閉じた第2回フレンドカップ(F杯)サーベリング大会。
寒波来襲で前日まで荒れていたせいか、釣果としては全体的に芳しくなく皆苦戦していたようだ。
しかしそんな状況でも優勝者は指6本級の大型をきっちり3本揃えていたし、吉田プロはちゃんと数釣りをされていた。

帰り道中でファミレスに立ち寄った時に、食事しながら吉田さんがその辺の事を教えてくれたのだが、それによれば今日の渋い状況でもヒットパターンというのはちゃんと存在していたらしい。
しかもヒットパターンは刻々と変わるのでそれに対応していく必要もあるようだ。

例えば朝イチは底から20m〜25mのレンジで3本釣れたので、自分はその層を重点的に攻めていたのだが、その後はアタリが途絶えてしまった。
しかし吉田さんによれば、朝は底からゆっくり誘い上げてやれば底付近から太刀魚がジグを追ってきてその層で食うか、アタリがなくても次のフォール中にアタリが出ていたそうだ。
そういえば自分はヒットレンジを把握した後は効率を優先して底から20m付近までは早巻きで巻き上げ、そこからスローに切り替えて誘っていた。
どうやら今朝の状況では早い巻き上げでは太刀魚がジグを追い切れていなかったようだ。

一方昼過ぎはかなりスローな誘いで底から5m付近で釣れていたので自分は着底後から超スローに誘って何本か釣り、それがパターンと思っていたのだが、実は底から早巻きしてその層でストップさせれば食ってきていたそうだ。
そのヒットパターンが分かっていればもっと効率よく数釣ることができていたかもしれない。

今回の釣行では中型太刀魚10本と満足できる釣果ではなかった。
でもジギングの奥深さをチョットだけ垣間見たような気がしたし、現地でいろんな人と会えて大会の楽しさを味わうことができた。
また来年も来るぞ!
そして来年こそ豪華賞品ゲットだぜー(ジャンケンで)



ビクビクしながら熱を出していた子どもの事を心配しながら帰宅すると、子どもの熱は大した事なかったらしく元気だったのでホッと一安心^^

愛する妻も夫の帰りを無言で優しく迎えてくれたのだった。



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