深夜釣行 > 釣行記 > 2007/ 4/15

こんや丸西海オフショアゲーム


4月15日(日曜日)
以前からぜひ一度やりたいと思っていたこんや丸の船からのヒラスズキに初挑戦だ。
このゲームのスタイルは、愛媛県南西部の西海に点在する沖磯を船からルアーで攻めてヒラスズキを釣るというものである。

4月はヒラスズキの産卵後の荒食いの時期にあたり、大荒れとなる冬の季節風もおさまり釣りがしやすいらしい。
しかしヒラスズキだけに波があって磯際にサラシが広がる状態が好条件となる。
この時期は南からウネリが入れば最高の条件となりやすいとの事だったので、数日前から天気が気になっていた。
天気予報を気にしながら事前情報を収集していると、ちょうど一週間前にこのゲームの先駆者であるWARA王がこんや丸に乗船した釣行記がブログに掲載されているではないか。
早速WARS王に電話を掛けて、タックルやメソッドについてでアドバイスをもう。
その時はベタ凪でのヒラスズキゲームだったようなので、サラシがない時のヒラスズキメソッドも教えてもった。
さらにブリが釣れていたとの事だったので、これについてもアドバイスをもらい、大型ミノーを買ってきてミノーのフックを太軸(ST-66)に交換し青物にも対応できるように準備した。

そしていよいよ本番前夜
宇宙軍のチームメートである池内・パイプマンの両名とともに、西海を目指して出発。
エギングのアオリイカも釣れているとの事だったので、途中で漁港に寄り道してナイトエギングで遊んだりしたが、これは池内・パイプマンがマツイカを1杯ずつ釣っただけで終了。
深夜に武者泊港に到着し、車中で少し仮眠をとって本番に備えた。



そしてAM5時 船にタックルを積み込んでいざ出撃

気になる天気は、天気予報どおりベタ凪である。

しまっ「凪のいい天気ですね」
船長 「最悪ですね・・・」

やっぱり(笑)


まだ薄暗いうちからゲーム開始。
磯釣り客が渡礁してくる前に、一級磯を撃ちまくるのだ!


ベタ凪ですが、何か?



どこへ行ってもサラシありませんが、何か?(悲)

しかし天気だけはどうする事もできない。
サラシはなくとも磯際にはヒラスズキがついているはずだ。
3人で磯際ギリギリを狙ってルアーを撃ち込み、リアクションバイトを狙ってルアーを躍らせる。
ヒラスズキが潜んでいそうなポイントは無数にあるのがこの海域である。
数投して反応がなければすぐ次の磯に移動という感じで次々と磯を撃っていく。

しかしやはりヒラスズキの反応はない。
WARA王に教えてもらったベタ凪メソッドで攻めるが全く反応がない。
電話で教えてもらったとおりやっているつもりだが、多分WARA王と同じ事はできていないのだ。
WARA王とてこのゲームを開拓しながら試行錯誤の末に編み出したであろうメソッドである。
やはり口頭説明を聞いただけで素人が簡単にマネできるほど甘くはないようだ。

それでもパイプマンのルアーには2度ほどヒラスズキが出たが、残念ながらフッキングには至らなかった。

AM7時
磯には磯釣り師が上がってきて撃つ場所も少なくなってきたし、ベタ凪でヒラスズキの反応があまりにもないので船長の判断でヒラスズキに見切りをつけた。

しかしこれで今日の釣りが終わった訳ではない。
次なるターゲットはブリである。

船を走らせながら鳥山を探していると、カモメが水面に向かってダイブしている場面に遭遇。
ベイトのサンマが水面に散り、ブリが白い水しぶきを上げて襲いかかっている。
しかしこれが伊予灘のようにイワシやイカナゴなどのベイトであれば、青物に追われたベイトが塊となりナブラが一定時間持続するのでナブラに船を近づけて狙い撃つ事ができるのだが、ベイトが足の速いサンマであるため大きなナブラにはならないようで、キャスティングでは狙いにくい。
船を寄せて投げようとした時には、魚はすでにそこには居ないのだ。

そこで狙い方はトローリングとなる。

船長が魚を探しながら船をゆっくり走らせてくれるので、船尾からルアーを落としリールからパラパラとラインを出す。
50m〜100m出たところでリールのベールを戻し、あとはアタリを待つだけ。
投げたり巻いたりシャクったりがないので特にテクニックは要らないし、ロッドを持って後ろ向きに座っているだけなので楽チンである。
釣りとしての面白みには欠けるかもしれないが、それでもブリが掛かれば幸せなのだ(笑)

そして開始して間もなく、自分のロッドにガツンとアタリが来た!

おっしゃ来たぁ〜!

渾身のアワセを入れると一発でガッツリとフッキングした手ごたえ。
念のために追いアワセをもう一発入れる。

「ヒットォォ〜!」

大声で船長にヒットを告げて船を止めてもらう。

シイラ用7ftロッドにリールはツインパワー8000、ラインはPE4号300m+リーダー50bl
フックもST-66と太軸に交換してあるので、余程無理をしなければブリクラスでも十分獲れるタックルである。
それでも強い引きでドラグを鳴らしているし、ラインは100m近く出していたので、なかなか寄ってこない。


ブリとのパワーファイト、幸せ〜♪


余裕のファイト?


船べりの攻防でも、何度もドラグを鳴らして下に突っ込むナイスファイト。
そして最後は船長が一発でタモ入れしてくれて無事ゲットできた。


テールフックがガッチリとフッキング


90cmの丸々肥えたブリ(嬉)

重さはボガグリップ(15lb)が振り切ったので、帰ってから体重計で量ると約8キロだった。


船のイケスにブリを入れてから船尾に戻ると、今度はパイプマンのロッドが大きく曲がっていた。
これも余裕のファイトで無事ゲット。


パイプマンのメジロも70cmオーバーの良型

青物狙い開始早々の2連続ヒット。
まだまだ釣れますよ〜♪


しかしその後はアタリが来なくなってしまった。
たまーに水面に小規模なナブラも出てはいるが、ヒットした時と比べて状況が落ち着いてきてしまったようだ。



一人あぶれて寂しそうな池UT



まったりトローリング中


アタリのない時間が1時間以上続く。
ロッドを持って座っているだけの釣りなので眠くなってきた(笑)

このまま終了かと思われた時、自分の竿に待望のアタリが来た!

リールを巻きながら渾身のアワセ!
しかしフッキングの手ごたえが甘い。

オリャ・オリャ・オリャ〜 追いアワセを3発入れてからファイト開始。

ドラグがジリジリと出る。

「ヒットォォ〜!」

船長に大声でヒットを告げて船を止めてもらい、寄せにかかる・・・が何かがおかしい。







パイプマン「それ、さっき横を流れて行ったゴミ袋と違うん?」
しまっ   「へ? そういえば重いだけで引かんわ」



肥料の袋に思いきり3発も追いアワセを入れてしまった(恥)


ネタもできたところで、その後はアタリもなくAM10時に時間切れとなった。
帰港途中にメジロを4本ゲットして、全員無事おみやげも確保。

今回はベタ凪だったのでヒラスズキは不発に終わったが、ブリが釣れた事で満足の釣行となった。
事前にいろいろアドバイスをくれたWARA王に感謝!

次回はぜひ天気のいい日にヒラスズキに再挑戦したいものだ。


当日トローリングに使用したルアー


ブリが釣れたタイドミノー150サーフ(フックはカルティバST-66に交換)


メジロを釣ったパイプマンのオシアペンシル185
水面で激しくアクションするルアーにはカモメも良く反応していた(笑)


池内のポップクイーンはティーザーとして活躍??


釣行記目次に戻る