深夜釣行 > 釣行記 > 2007/ 2/ 6
シーバス自己新記録
2月6日
昨夜久しぶりにシーバス(タイリクスズキ53cm)が釣れたので、気をよくして今日も出撃だ。
子供たちを寝かせて、夜22時前に自宅を出発。
潮順は中潮で深夜1時過ぎが満潮なので、まだ潮位が低く昨夜のポイントには水がない。
そこでまずは昨年秋に親父が80upを釣った河口を目指して車を走らせた。
途中、掲示板に川上さんが今夜は中讃方面へ出撃との書き込みをしていたので電話してみる。
すると自分が行こうとしている川とは別の川でウェーディング予定との事。
さらに潮が高くなってからは昨夜自分にタイリクが釣れた川に移動予定との事だったので、そこで合流しましょうという話になった。
さて最初のポイントは昨年夏から秋にかけてよく通った河口だが、真冬に来るのは初めてだ。
果たしてこの時期でも釣れるのだろうか?
まずは現場に着いて状況を観察する。
風はほぼ無風で水面は鏡のような状態だ。
目立った変化もない場所なので狙いどころが絞れないが、ともかく川原に降りてルアーをキャストし始めた。
川原をあちこち歩き、ルアーを投げながらさらに状況を観察する。
しかしベイトの気配が皆無で、潮もほとんど流れていない状態だ。
静まり返った河口で30分ほど投げ続けたが、全くの無反応だったのでこの場所に見切りをつけた。
時間は23時前。
まだちょっと早いかもしれないが、昨夜シーバスが釣れた川に移動する。
昨夜シーバスが釣れたのは川の中流域だが、まずは最下流にかかる橋から下を覗き込んで状況観察する。
潮は下流から上流に向かいミオ筋に沿ってゆっくり流れている。
橋の明かりで照らされたミオ筋周辺には、ボラが大小入り乱れて群れているのが確認できた。
シーバスの姿が見えないかと目を凝らして川を覗き込んでいると、ポケットの携帯電話が鳴った。
Mr.Hさんからだ。
やはり今夜も出撃していたそうで、干潮前の時間帯になんと80upを含め3本のシーバスが釣れたとの事だった。
アタリは10回もあったとの事で、この厳しい冬の時期に流石というか、なんとも羨ましい話だ。
自分はといえば、昨夜こそ53cmが1匹釣れたものの、それまでは1ヶ月以上もボウズが続いていた。
いろいろな場所でいろいろな事をやってみたものの、冬シーバス攻略の糸口が掴めずに苦しんでいる状態なのだ。
ともかく橋の上からベイトの姿だけは確認できたので、橋の下に降りて護岸から一人でキャストを開始した。
護岸際
橋の真下の明暗境目
橋脚際
橋の下流側のミオ筋
流れのヨレ
怪しいと思えるスポットへ何度かルアーを通してみたが反応がない。
そろそろ別の川でウェーディングしている川上さんも、潮位が上がって川から上がってきている頃か?
川上さんに電話してみる。
するとベイトのボラは大量に居たもののノーバイトだったので、これからコチラに向かうとの事だった。
昨夜釣れた上流側も気になったが、川上さんが来るまでこの場所で投げながら待つことにする。
昨夜のヒットルアーであるシャロートプスを、橋から少し下流側に離れた暗い場所にフルキャスト。
デッドスローで巻きながら上流に向かう流れに乗せて引いてくる。
すると突然グンッとロッドが引き込まれた!
えっ?
突然のヒットで驚いたが、魚が大きく首を振る感触がロッドに伝わってくる。
追いアワセを入れてファイト開始。
昨夜の魚より重量感はあるが、ダッシュする事もなく首を振りながらも少しずつ寄ってくる。
手前まで寄ったところでヘッドランプで魚を照らしてみると70cmはありそうだ。
ルアーが顎の下側にフッキングしているのが見えた。
水面でイヤイヤをするようなエラ洗いを何度かしたが足元まで寄って来たので玉網を差し出す。
しかしなかなか上手く魚を玉網に誘導できない。
フッキングはテールフック1本のようなのでヒヤヒヤものだ。
それでも何とかタモ入れ成功♪
護岸に横たわった魚を改めて見ると、意外と大きく80cmは超えていそうだ。
これまでのシーバス自己記録はマルスズキが76cmだったので、自己新記録更新は間違いない。
早速ライジャケのポケットからメジャーを取り出して魚にあててみる。
えっ?うそ・・・
なんと・・・90cmを軽く越えている。
もう一度測り直したが間違いなく95cm!
ポケットからデジカメを取り出して写真を撮影する。
デジカメを持つ手が興奮で震えている。
そう、この感動と興奮が味わいたくて釣りをやっているのだ!
アフターで痩せてはいるが迫力のある魚体
テールフック1本だが顎下にガッチリフッキング
体に付いた蛭をとってやり、十分蘇生させた後、とりあえずストリンガーに繋いで魚をキープする。
それからMr.Hさんに電話だ(笑)
しまっ「もしもし・・・、やりましたぁ!」
Mr.H 「おっ、やったんですか?サイズは?」
しまっ「キュウジュウ超えてますぅ」
Mr.H 「えっ? それマジで言いよん?」
しまっ「大マジですぅ」
Mr.H 「じゃあ写真撮りにいきましょうか?」
しまっ「はい、お願いします」
という事で、程なくしてMr.Hさん到着。
こちらに向かってきていた川上さんも後から到着。
魚をストリンガーから外してMr.Hさんに写真を撮ってもらう。
とりあえずブツ持ち写真
ウェイトはアフターの痩せ型なので4.5kg
長さは何度測っても95cm(笑)
写真撮影後はゆっくり時間をかけて蘇生した後リリース ありがとう!
ゆっくりと泳ぎながら暗闇に消えていくシーバスを見送ったら、なぜか全身の力が抜けてしまった。
護岸のコンクリートに座り込んで、星空を見上げながら煙草を一服。
Mr.Hさん、川上さんと握手を交わして、喜びと感動の余韻に浸りながらしばしの談笑。
日常生活では味わえない喜びと興奮が釣りにはある。
また明日からこの感動を求めて釣れない日々に逆戻りだ(笑)