深夜釣行 > 釣行記 > 2006/11/26

深夜の高知遠征


11月26日 日曜日の朝

朝食を食べてからパソコンを立ち上げてメールをチェックする。
おっ、シーバスグランプリへのウェイ・インのメールが来ているぞ。

どれどれ

投稿日   : 2006年11月26日
名前     : みっちー

■魚種
  マルスズキ

■全長(cm)
  100cm

■釣った日時
  11月26日

■釣った場所
  高知市

■ポイント
  河川・河口

■ヒットルアー
  keep90s

■釣った時の状況等
  マルスズキの自己新記録。100cm8`でした。


出た!メーター!
しかも背中が大きく盛り上がった見事な魚体だ。

早速ホームページを更新し、トップページにもこの見事な写真を貼り付けた。
それから掲示板へ、みっちーさんへの賛辞とともに「詳細レポート希望」と書き込んだ。

すると掲示板にみっちーさんから下のような書き込みをもらった。

☆Re: シーバスGP / なおみち

皆さん、お久しぶりです。
詳細レポートですか?ただ本当に運が良かっただけです。
1投目にゴン!というバイトがあり しかし掛からず。
2投目に同じコースにルアーを通しガツン!!
このポイントは いつもぺらっちと撃っている場所でこれまでに数々のランカーサイズも出しており熟知していますが ただ1つ困ったことが・・・
ド干潮で足元から数メートル先まで水がありません。
下はヘドロでどぶれず。どぶったら最後 自力での生還は無理でしょう。
何とかヘドロの干潟に魚をのせましたが横たわった魚はかなり太くネットにも入りません。
結局フックがネットに絡み付き そのまま足元までズリ寄せ引き抜くことに。
最中 かなり暴れ、外れるかと思いましたが無事取ることができました。
☆Re: シーバスGP / なおみち

上の魚です。100cm8`
なかなか男前でしょ?


か・かっこええ・・・


みっちーさんに電話してさらに詳細な状況を聞いてみた。

・雨が降ったので久し振りに出撃したらいきなりメーターが釣れたとの事。
・高知では他にも有望ポイントがあり、80アップは普通に釣れるらしい。
・今も雨が降ってるから今夜もかなり有望!
・高知に来てください。来くるならガイドしてあげますよ^^


こ・これは・・・、行くしかない!(明日は月曜だけど)

子供を寝かせてから、夜9時過ぎに自宅を出発。
この話に即バイトしてきたMr.Hさんとともに、高速道路で一路高知を目指した。

高知に向かう途中、みっちーさんから携帯にメールが入る。

昨日のメーターとは別のポイントで50cm出ました。

げっ、もう釣ってやがる。
どうやら場所取りがてら先にやっているようだ。
大きいのは置いといてよー(笑)


初めての場所で多少道に迷いながらも、みっちーさんの待つポイントに午後11時過ぎに到着した。


このポイントは高知市内を流れる川にかかる橋で、やはり橋の下の影や明暗境目がポイントになっているようだ。
夕方まで雨が降っていたため、川の水はいい感じで濁りが入っている。
潮も下げに入っていて、ゆったりと下流に流れていた。

みっちーさんにポイントを譲ってもらって、まずはMr.Hさんが第1投。
自分もMr.Hさんとオマツリしないように、タイミングをずらして記念すべき第1投・・・はPEラインがバックラッシュ(恥)
赤面しながらリーダーを結びなおして再開した。
暫く二人でやってみたが、ここではアタリがなく、次に本日の本命ポイント、昨夜みっちーさんがメーターを釣った場所に移動する事にした。

午前0時前、みっちーさんの案内で昨夜メーターが出たポイントに到着すると、橋の下にはぺらっちさんの姿が。
やはり僕たちの場所とりのために、早くから来てくれていたらしい。(感謝)
挨拶して話を聞くと、すでに60前後のサイズが3本釣れたとの事だった。

またまたポイントを譲ってもらって、Mr.Hさんと自分の二人交代で橋の下を攻めてみる。
やはり水はいい感じに濁っていて、下流に向かってゆったりと流れている。
橋の下の明かりの中にはイナッコと思われるベイトの波紋も出ていて期待できそうだ。

そして間もなく、Mr.Hさんにシーバスがヒット!
60cmクラスのシーバスをランディングした。
ヒットルアーはヨレヨレ。
みっちーさんによると、ここでは一番よく釣れる実績ルアーとの事だった。
さすがはMr.Hさん、ポイントの状況を見ただけで適確なルアー選択をしていたようである。

ここで今回ポイント案内&場所取りまでやってくれたみっちーさんとぺらっちさんの2人は撤収。
お礼を言って2人を見送った。
ありがとう!また今度ゆっくり一緒に遊びましょう!

さてと、自分もヨレヨレは持ってきていたので、ルアーをヨレヨレに交換する。
橋の下の明暗境目を狙ってフルキャスト。
ヨレヨレは飛距離が出るのでルアーは川の対岸近くに着水。
そしてリトリーブを開始しようとすると・・・
根掛かり〜(泣)

何とかルアーを回収しようと引っ張ってみたが外れそうにない。
それならとロッドを持ったまま橋まで登り、リールを巻きながら橋を渡って根掛かり地点の真上から引っ張ってみた。
どうやら沈んでいたロープか何かに掛かっているようで、とても外れそうにない。
仕方ないので泣く泣くラインを切って、橋の上でリーダーを結び直した。

さてポイントに戻ろうかと橋の上を歩いていると、橋の下からガバガバッというエラ洗いの音が聞こえてきた。
橋の下を覗き込むとMr.Hさんがロッドを曲げている。
今度のはデカそうだ。

急いで橋の下まで降りてMr.Hさんの元に駆け寄った時には、シーバスは玉網に納まってコンクリートの上に横たわっていた。

で・でかい・・・


  
  85cm 5.8` 体に厚みのあるマッチョなランカーシーバス


出た、期待の80オーバー!
コイツを釣りに来たんだ。

先にやられてしまったが、まだまだチャンスはあるはず。
昨夜みっちーさんがメーターを釣ったのは真夜中の干潮時だ。
潮はまだ下げ切っていないので、干潮までここで粘る作戦だった。


Mr.Hさんにポイントを譲ってもらって、明暗境目にTKML9cmを撃ち込む。
確かMr.Hさんは、ルアーにアクションをつけながら攻めていたな・・・

チョンチョン・・・クルクルクル・・・チョンチョンチョン・・・こんなんでいいのだろうか??

ここで自分のぎこちないロッド操作を見かねたのか、Mr.Hさんがアドバイスを送ってくれた。

「まずは明かりの中でアクションをつけてルアーを魚に見せてやって」
なるほど・・・チョンチョン・・・こんな感じかな

「それから影の中にルアーを流し込んで」
なるほど、シーバスは影の中でベイトを待っているからな

「そこからは少し速く引いて」
「ラインはなるべく水につけないようにロッド立てて」
むむっ、シーバスにルアーを追わせるイメージかな?
このくらいのリトリーブスピードでいいのかな?

「橋脚に差し掛かったところでアクションつけて」
チョン・チョンチョン・・・これでルアーは軽く左右にダートしたはず・・・

「そこからはゆっくりとドリフトさせて」
そうか、ここからU字メソッドというヤツだな・・・

「U字の頂点まで来たら、ロッドを上流側に倒して」
むむ?ここら辺かな? これでルアーがターンしたかな・・・


ゴゴン

来たっ!

あうっ、乗ってない!

水面にモワ〜ンとした波紋が広がる。
今のデカかったかも・・・

残念ながら掛からなかったが、言うとおりにやってみたら(できていたかどうかは別として)いきなりアタリがあった(驚)

Mr.Hさんの釣りを横で見ていると、盛んにロッド操作でルアーにアクションをつけているが、やはり適当にやっている訳ではなくて、操作のひとつひとつに意味づけしながらやっているというのだという事に改めて気付かされたような気がした。


アドバイスしてもらった事を復習するように、再び同じように攻めてみたが反応はない。

干潮まではあと約2時間。
潮位が低い時の方が期待大だという事なので、それまでここで粘る作戦だ。(平日だけど)
そのためにポイントを休ませながら、2人交代でルアーを投げる。

周囲では時折ではあるがシーバスの捕食音も聞こえているが、アタリがない。

時間だけが過ぎていき、潮位もだいぶ下がって来た。

アタリのない時間が続いたが、橋の下の影の中を攻めていたMr.Hさんにショートバイト。

居る!シーバスは居る!
Mr.Hさんは僕にも何とか1匹釣らせようと、その場所を譲ってくれる。

ショートバイトがあった地点にルアーを通してみたが反応はない。
えーい自分のヘタクソめ!
続けて橋脚際へルアーを投入して引いてみると、今度はコツコツという小さなアタリを感じた。

バシッ・スカッ

ん?何だったのだ今のアタリは?

暫くして、影の中にルアーを通していたMr.Hさんがポツリとつぶやいた
「ん?アカメみたいなアタリやなぁ」
どうやらMr.Hさんもコツコツという小さなアタリを感じたようだ。
聞けばアカメは最初のアタリは小さかったりする事があるらしい。

幻の魚アカメ

こんな川にも居るのか?
いや、ここは高知だ。
居てもおかしくはないはず。

ま、そんなの釣れる訳ないけど・・・


さて、いよいよ潮位も下がってきて、もう間もなく干潮である。
Mr.Hさんは既に2本のシーバスを釣っているが、自分はアタリはあったものの未だノーフィッシュ。
このまま終わってしまうのか?
しかし昨夜みっちーさんがメーターシーバスを釣ったのは干潮時なのだ。

諦め半分、期待半分でルアーを引いていたその時・・・

コツン
バシッ(アワセ)
ドンッ

来たーっ! やっと来たー

激しく暴れているが、重量感はさほどではない。
引きからすると50cmクラスのシーバスといったところだろうか。
ゴリ巻きで寄せてくる。

「慌てんでいい!ゆっくり!」
というMr.Hさんの声でハッと我に返り、やっと巡り合えた魚と慎重にやり取りする。

やがて足元まで寄って来た魚がギラリと銀鱗を輝かせて反転する姿が見えた。


違う! シーバスではない!

40cmぐらいの魚だが、えらい体高がある!


まさか・・・ ヤツか? そうなのか?

慎重に慎重に魚を浮かせて、Mr.Hさんの差し出した玉網に無事に魚が収まった。










やった








やっと釣れた









初めてこいつを釣ったが、まさかここでこいつが釣れるとは思ってもいなかった










サイズは40cmだが、この際そんな事は問題ではない










深夜に高知まで来てコイツを釣った事に意味があるのだ









それでは登場して頂きましょう










どど〜ん










  
      アカメです!(断言)

   




Mr.Hさんはキビレだと言っていたけど、聞こえません。


おしまい

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