深夜釣行 > 釣行記 > 2006/2/5-1

沖磯でヒラスズキ&ヒラマサを釣るのじゃ〜
〜 月間つり情報 取材釣行 〜

1月末、愛媛のBLACKFINさん、庵治のWARA王から
「2月5日に月間つり情報の取材で西海の磯に渡るけど行かない?」
という魅力的なお誘いを頂きました。
ターゲットはヒラスズキ&ブリ・ヒラマサとの事。
沖磯・ヒラスズキ・ブリ・ヒラマサ・・・
どれもほぼ未体験のフィールド&タッゲットです。
事前情報では、朝イチはヒラスズキが激熱!
さらに最近は青物の回遊も頻繁で、10キロクラスのヒラマサも!


しかし2月11日には池内さんと太刀魚ジギングを秘かに計画していました。
2週連続遠征はかなりキツイです。(小遣い&嫁の機嫌が)
ちょっとだけ悩んだが、今回は池さんを裏切って沖磯キャスティングゲームに決定!(爆)
太刀魚はまた今度にしましょう(ゴメンね池さん)



さて、行くと決めたものの初体験だけにイロイロ不安がある。
まずどんなタックルで行くのか?
WARAさんに電話で教えてもらって、手持ちの道具+WARAさんからの借り物で準備する。
・テンリュウSRM106ML   ツインパワー4000PG PE2号+リーダー25lb ミノー12〜14cm各種。
・ウエダCPS 11ft(借り物) ツインパワー8000HG PE4号+リーダー40lb メタルジグ40〜80g各種

それと、道中寄り道してアジ・イカ・ヒラセイゴで遊ぶかもしれないとの事だったので、とりあえずエギングタックルやワームも準備した。

この他、磯ブーツ・ライフジャケット・帽子などの安全装備も当然必要。
天気予報では寒波来襲との事だったので、防寒着やパッチや着替えも準備。
大物爆釣に備えてクーラーも50リットルを車に積み込んだ。
タックルを揃えていく過程もワクワクしてしまう。

さらにいつもなら遠征前は不機嫌になる妻が、オニギリと水筒を用意してくれた。
ありがとう。いっぱい釣ってくるからね!






土曜日の夜、いよいよ出発。
ヒラ&青物パラダイスを目指して車を走らせた。

今回のメンバーは
磯ヒラスズキのエキスパート  WARA王
ショアキャスティングの申し子 パイプマン
パイプマンさんの釣り仲間   Mさん
そして初心者 しまっ
以上4名

現地合流予定だった愛媛のBLACKFINさんは、都合で不参加となったようだ。
池内さんから噂を聞いていただけで、実際に会った事はなかったので残念!
僕の噂も池内さんから聞いているらしいので、誤解を解いておきたかったのに(笑)





そして出発して暫くたった頃、重大な忘れ物に気が付いた。
バッグの中もクーラーの中も探したが見つからない。
アレを忘れて来たとなると、場合によっては大変な事になってしまう。
その忘れ物とは・・・

オニギリ&水筒

この遠征のために必死で家族サービス&家事をして嫁の機嫌をとったのだ。
そしてやっと弁当を作って送り出してもらう事に成功したのだ。
それを置いて行ったとなると・・・
帰ってから死刑確定(滝汗)
多分車庫の隅に置き忘れたと思うので、もしかしたら見つからずに済むかもしれない。
見つかってなかったら、帰ってから急いで処分して「おいしかったよ♪」といえば事なきを得るはずだ。
頼む!見つけないでくれ・・・
腹黒くも淡い祈りを捧げつつ、目的地へと車を走らせた。





高速を降りて現地に向かう途中、アジゲーをやってみようという事で深夜の漁港に立ち寄った。
港内の防波堤先端に常夜灯があり、ここでアジが釣れるらしい。
車から降りてみると風がかなり吹いている。しかも寒波来襲でメチャ寒い!
明朝からは沖磯へ渡るのに、こんな所で遊んでいていいのか?
早目に現地に行って、少しでも車内で仮眠をとろうとか考えないのか?

尻込みしているとWARA王が呟いた
「しまさん、ここはヒラも居るかもしれんけん、チョット見に行ってみる?」
極寒強風アジゲーはどうかと思ったが、ヒラと言われればチョイ気になる。
常夜灯の下まで歩いて行って海を覗き込む。
「しまさん、居るわ」
WARA王に言われてじっと目を凝らすと、波止際の影の中に魚影が見えた。
目測40〜50cmぐらいの魚影が何匹かサスペンドしている。

早速車に戻ってタックルを準備する。
アジゲーだったので他の3人はメバルタックルを装備している。
僕はメバルタックルでヒラが掛かったら獲れる自信がないので、エギングタックルを取り出した。
エギングロッドにPE0.6号+リーダー1.75号。
3.5gのジグヘッドを結んでクリアカラー2インチのワームをセット。
強風の中でアジを狙いつつ、ヒラが掛かっても対応できる中途半端かつ絶妙のタックルセッティングだ(多分)

常夜灯先端を4人で攻めれば、波止際に着いているヒラにはプレッシャーがかかって釣れにくくなるはず。
そうなると初心者には不利だと考えた。

そこで・・・
みんながタックルをセットしている隙に、姑息にも抜け駆けキャストを敢行(笑)
ラインが風に煽られて、ジグヘッドがうまく操作できない。
ジグヘッドがどの位沈んでいるのかも分からない。
当然アタリもよく分からない。
タックルセッティングを間違えたか?

試行錯誤しながらの5投目だったか
ワームが足元の明暗境目に差し掛かった時、そこに3匹の魚影がスーッと浮いてきたのが見えた。
次の瞬間ゴツン!という衝撃!
見えてたヒラが食ってきたようだ(嬉)
「来ました〜」
それなりに重量感はあるがダッシュする事もなく、のたうつような手応えが伝わってくる。
サイズは50cm位か?
抜き上げられるサイズではないが、これならエギングタックル(PE0.6号)でも何とか獲れそうだ。
しかし足元でエラ洗い。
それはヤメテ〜(焦っ)

パイプマンさんが玉網出してくれたが、足場が高く暗いのでうまく入りそうにない。
「そっちの足場の低い方まで引っ張って行きます〜」
エラ洗いをされながらも常夜灯の明かりの下まで魚を引っ張って行った。
魚を浮かせタモに誘導。
ここで魚が思い出したように底に向かってダッシュ!
再び浮かせたが思うように魚を誘導できない。
それでも何とか魚の頭をタモの方に向けて、無事ネットイン(ホッ)

初めましてヒラスズキさん♪

タモ網で引き上げられ、防波堤にドサッと横たわる銀色の魚体。




防波堤に横たわった魚体を見て驚いた。




コレがヒラスズキ!(実物は初めて見ます)

いつものシーバスとは全然違う!

スゲ〜〜ッ!

かっこエエ〜!

幅広っ!

銀ピカや〜!









っていうか、デカッ!














  オイオイ誰がこんなん釣れ言うたんや  by WARA王








魚体の大迫力に驚き
こんな所に居た事に驚き
それを知っていたWARA王に驚き
そして釣らせてくれた事に感謝!


   もう完全に舞い上がってます




さすが聖地宇和海。
漁港の波止際でコレなら明日の沖磯は一体どれほどのパラダイスなのだ!?





さて、その後場所移動しながら全員で2匹目のヒラを狙ったが後は続かない。
魚影は確認できるし、たまにライズもあるのに何故か食わない。

みんなはヒラに見切りをつけて強風の中でアジゲーに突入。
WARA王も30cm近い良型アジを釣っている。
Mさんもポツポツ釣っている。
しかしパイプマンさんは2人を凌ぐハイペースで数釣りを楽しんでいた。

名手WARA王も堪らずパイプマンさんに尋ねた
「どうやって釣りよんですか?」

「3gジグヘッドでカウントダウン7数えた後カーブフォールです。」
「それでダメなら速巻きからストップを入れたら食って来ますよ。」

パイプマンさんと言えば青物狙いのキャスティングゲームのイメージだったが、小技も持っているらしい。
昨年のメバル大会優勝はダテじゃないぜ!
って言うか、最近は小物ばかり釣ってるような・・・
どうやら宇宙軍に入隊してから小物ハンターに転身してしまったようだ。
不憫じゃ〜(笑)

僕も釣り方を教えてもらってアジを狙ったが、ノー感でさっぱりアタリすら分からない。
タックルが悪いのか、やっぱり腕が悪いのか・・・


強風の中で繊細な操作と感覚を必要とするアジゲーは僕には無理っぽい。
港内にはイカが浮いているのが見えていたので、ワームを餌木にチェンジした。




しかし動きは激しくても繊細な操作と感覚を必要とするのはエギングも同じ事。
向かい風の中で訳も分からずシャクっていると、突然激しい衝撃を手元に感じた。

パキッ!


どうやら竿先にPEが絡んでいたらしい。 先っぽから3cm程のところでロッドが折れている。
さすが超高感度SVFグラファイト(ダイワソルティスト ST-EG822P-SV
ロッドが折れる衝撃もバッチリ手元に伝わって来たぜ(泣)

「ヒラの呪いじゃ〜」(←皆の声)





ここで夜の部はゲーム終了
気が付くと渡船の時間まであと2時間となっていた。




ビギナーズラックにしても有り得ない釣果にすっかり舞い上がってしまい、この後の記憶がありません。
断片的な記憶では、この後渡船で沖磯に向かったような気もするのですが、気が付いたら香川に着いてました。
沖磯の様子がどうだったか知りたい方は、今月発売の月間つり情報をお楽しみに



って訳にもいかないので、続きを書きます。

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