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怪魚遠征 in THAILAND U
〜アマゾン編〜



バラマンディー編からの続き


タイ遠征2日目の朝は早い。

ウシミさんがホテルに迎えにくてくれたのは、早朝4時。(現地時間)

おはようございます 今日もよろしくお願いしま〜す

この日の目的地までは、バンコク市内からだと車で2時間ほどかかるのだ。

途中のコンビニで飲み物を大量に仕入れ、いよいよ目的地のアマゾン釣り堀に乗り込む。

2年前にピラルクーを釣った、あの思い出のアマゾン釣り堀だ。



2年前にもいたバンビちゃんも、立派な角の生えた大人の鹿になっていた。


各自釣りの準備を済ませ、各自思い思いの場所で釣りを始める。


ウシミさん


キャプテン


本堂プロ


さんちゃん


しまっ


そして、最初にロッドを曲げたのはゲンキマンだった



上がってきたのはアリゲーターガー


水に入るのが大好きなゲンキマン(笑)


しかし、その後は誰も釣れないまま時間が過ぎていく。

このアマゾン釣り堀は、基本的には「釣れない釣り堀」なのだ。

それでも高確率で釣果が期待できる時合いがあるのだ。

それは餌撒きタイム。

餌の活きティラピアを撒き入れると、そこに魚が集まってきて魚の活性も一気にあがるのだ。

今日は午前10時と午後4時の2回の餌撒きタイムがあるとの事。

このサービスタイムに期待!

自分はできれば前回釣ることができなかったレッドテールキャットフィッシュを釣りたいと思っていた。

そして餌撒きタイムが近づき・・・


大きな桶に活きディラピアが用意された



これを小さなバケツで池に撒いてくれる

我々はその周りに陣取り、ルアーを投入

しかし・・・

誰にもあたらない(あれ?)

あまりにあたらないので、場所を変えて再び餌撒き。

それでも誰にもあたらない。

撒かれたティラピアも特に逃げ惑うでもなく、水面付近をのんびり泳いでいるヤツも見える。

おかしい、餌撒きのサービスタイムで誰にも釣れないとなると、これはピンチだ。

と、その時

さんちゃんヒット!


そのまま対岸まで一気に走られる



強い引きに必死に耐えるさんちゃん


一進一退の攻防の末に上がってきたのは


レッドテールキャットフィッシュ しかもデカイ!

それ、俺が釣りたかったヤツやん!(羨)

そしてその後は、また沈黙タイムが続く。

そのまま昼食タイム


今日の昼食は、ヤキトリ?とタイ産もち米のおにぎり?

これがまた意外なほど旨かった。

水分もしっかり補給して、いよいよ午後の後半戦に突入。

浮いているピラルクーを見つけて鼻先にルアーを通してみたりするが、なぜかルアーを嫌がっている様子。

餌撒きタイムでさえ釣れないというのに、一体どうやって魚に口を使わせればいいというのか。

たま〜に魚らしきアタリ?もあるのだが、ヒットには至らず皆苦戦している様子だった。

そんな中、ゲンキマンだけは・・・


これは昨日も釣ったパクーか?


さらに小型ながらもピラルクーヒット。


釣り堀のにーちゃんがタモ入れするが・・・


ネットにルアーを引っ掛けてバラシてしまって、ゲンキマンorz


しかしこれで終わらないゲンキマン



今度のはメコンオオナマズか?


水に入ってご満悦のゲンキマン


さらにまだまだ続くゲンキマン劇場

また何かを掛けたようだが、今度はかなり手こずっているようだ。

10分経っても20分経っても魚の姿が見えない。

そして約30分経過。


ウシミさん捨て身のネットランディング(ほんとに池にダイブしそうになっていたw)

上がってきたのは

なんと立派なパーカーホー

パッと見は、ヘラブナのお化けみたいな魚だが、ほんとにお化けだ。

どっしり分厚いその魚体は、おにぎり山か!みたいな迫力だ。


憧れのパーカーホーを膝に抱っこしてご満悦のゲンキマン


ここまでゲンキマンばかりが釣っているが、もうすぐ本日2回目の餌撒きタイム。

水温も上がった午後の餌撒きは期待が大きい。

というか、この餌撒きサービスタイムで釣れないとなるといよいよピンチだ。

朝と同じように大量の活きティラピアが池に投入され、それに合わせて皆でルアーを投入。

しかし・・・

全員沈黙(チーン)

どうなっているのだ?

去年レッドテールが入れ食ったという白神メソッドも試してみたが全く効果がない。

そうこうしているうちに、日が西に傾き、終了時刻が迫ってきた。

このままでは、ボウズで1日が終わってしまう。

なぜゲンキマンにだけ魚が釣れるのだ?

どうすればここの魚を釣ることができるのだ?

考えろ、考えろ、俺。

アタリが全くない訳ではない。

1日やって数回ではあるが、何かがルアーに触れた感触はあったのだ。

まだ魚を釣ってないキャプテンや本堂プロも、何度かショートバイトや、ヒット直後のバラシはあったようだ。

一方ゲンキマンの釣りを思い出してみると・・・

ヤツのスタイルは僅かな違和感にもビシバシ電撃鬼アワセを叩き込んでいく。

いつもはならそれを見て

「出た〜!当たったフリ〜」(^m^)

とか

「無駄に大袈裟なフッキングやの〜」

などとイジッていたのだが、この電撃アワセがハマっているのか?

多分何かにアタッた時に、「ん?」とか言って食っているかどうかきいている場合ではないのだ。

そういえば今日は、パーカーホーとかパクーとかメコンオオナマズとかも釣っている。

これらの魚は本来フィッシュイーターではないのだ。

という事は・・・

そ、そういう事か!




道具を置いてある場所に一旦戻り、ルアーのフックを一回り大きいものに交換。

針先も今一度チェックして、シャープナーでしっかり研ぎ澄ます。

そして残り時間わずかだが、集中して釣りを再開。

池の真ん中にルアーをキャストしたら、ラインの動きを見て一旦ボトムを取る。

そこからルアーをリフトし、ラインを張ったまま再びボトムまでカーブフォール。

この間も集中して、少しでも変化があればアワセを叩き込む準備をしておく。

アタリがなくても時間切れまでは諦めず、集中力も切らさず、ひたすらこれを繰り返す。

頼む、なんでもいいから釣れてくれ。

そしてその願いはついに天に通じた!

着底から次のリフトに入ろうとした瞬間、今までと違う抵抗を感じた刹那、思い切りフッキング。

ガツンとロッドが止まり、そのままドラグからズルズルとラインが出ていく。

「きたきたーっ」

強烈な引きで全く寄せることができない。

一気に走るような事はないが、ズリズリと一方的にラインが出ていき、そのまま動かなくなってしまった。

何か障害物に巻かれたか?

いや、この池の底は粘土質の泥で障害物になるような物は一切ないはずだ。

みんな集まってきて、ファイトの様子を見守ってくれている。

釣り堀のおとーさんも来て何か言っていいるが、タイ語なので何言ってるかわからない。

が、ウシミさんによると

「それ釣り上げるのに2時間ぐらいかかるかもよ」

と言っているとの事だった。

もう終了時間間際なのに、今から2時間なんて掛けてられないぜ!

ラインはPE6号、リーダーは90lb

リールはビッグシューター、ロッドはツララモンストロ

ルアーはマスターシャッドにフックはカルティバST-66 #1/0

タックルは万全のはずだ

ビッグシューター(リール)のスプールを親指で押さえて、本気で体重を後ろにかけてみる。

コンニャロー動けぇぇぇ

しかし、

び、びくともしねぇ・・・

ならば



自分が移動して引っ張る方向を変え、再び思い切りテンションをかけてみる


動け、動け

そう念じながら見つめる竿先が、数センチづつでああるが動き始めた。

ここでテンションを弱めたら負けだ。

そう直感し、さらに腰を落として思い切り引っ張る。

するとやっと動き始めたかと思うと、またものすごいトルクでドラグからラインを引き出そうとする。

ここでラインを出したら負けだ。

そう直感し、スプールを親指でしっかり押さえたまま勝負に出る。

するとやっと魚が寄り始めた。

スプールを押さえてロッドを立て、ポンピングでリールを巻く。

さぁ、獲物は何だ?

跳ばないからピラルクではなさそうだ。

もしかして、でっかいお化けナマズか?


やっとのことで岸際まで魚が寄ってきて、みんなが濁った水の中を覗き込む。


って、

なんでみんな笑ってるのかな?


むむむ、こ・これは・・・


そういえばファイト中に釣り堀のおとーさんが「すてんぐれ」って言ってたような・・・

根がかりみたいに全く動かなかったのは、コイツが吸盤のように泥底に張り付いていたのだ。



ブツ持ちしろって? ふえ〜ん、怖いよ〜


え?尻尾の毒針に気をつけろって? やっぱりコイツもあるの?(涙)





うりゃ〜!ブツ持ち〜 (逃げ腰で)



写真撮るなら早く撮ってくれ〜(怖)


なんとかボウズだけは逃れたが、まぁ自分は自分の役割を果たしたという事か?

やっぱりこういうのは俺の役目なんだろうなと妙に納得した1匹だった(笑)

そして、本当に終了間際(というか定刻すぎのロスタイム)で


キャプテンにヒット!


最後の最後にアリゲーターガーを釣ってボウズ脱出。

残りは本堂プロだったが、この日はこれで日が暮れてしまったので終了。

明日に期待という事で、今日の釣りは終了となった。

片付けをして、また2時間かけてバンコク市内に戻った頃には腹もペコペコ。


今夜はちょっと贅沢に高級中華料理で明日への英気を養ったのだった


アマゾンの巨大魚編へ続く

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