深夜釣行 > 釣行記 > 2012/07/29


黒潮の使者


7月29日(日曜日)

春に船を予約してメンバーを募ったりしながら楽しみにしていた土佐湾シイラ釣行の日がやってきた。

昨年は予約していた日にことごとく台風が来てしまって出られなかったので実に2年ぶりの出撃だ。

それでは今回土佐湾のシイラに挑むメンバーを紹介しよう。


いつも結果を出す男 さわっさん


経験豊富なマルチアングラー ヘビツカイさん


シイラ初挑戦 さんちゃん(今日はちょっと下痢気味なの)


シイラ初挑戦 高知の女性アングラー 桃ちゃん


そして船長はおなじみニーハオ国光船長


今回は女性の桃ちゃんと、ゲリピーさんちゃんがいるので、出発前に船内トイレの説明をしてもらう。

トイレはここ、操舵室の床下に水洗トイレが完備されていたのだ。(知らんかった・・・)


そして最後は自分

深夜釣行管理人 しまっ

このメンバーでいざ出撃。

夜明けとともにエンジン音を轟かせながら、どこまでも続く大海原に向かって出撃。

こんな時にいつも頭の中に鳴り響くのは、決まってU-ボートのテーマ曲なのだ。








昇る朝日を左舷に見ながら、信香丸は土佐湾をどんどん沖に向かって南下していく。

海はベタ凪、天候は晴れ!

昨年は2回とも台風の直撃を食らって出撃できなかったが、今回は最高の天気だ。

期待に胸が高鳴る。

今回用意したタックルは2セット


4000番のハイギアリールをセットした7フィートのキャスティングロッド。

ラインはPE2号にリーダー50lb

2月にタイのバラマンディーで使ったタックルそのままだ。

今回はジャークベイトや中型ペンシルをメインに使う。


そしてもう1セット

8000番のリールに4号のPEラインを装備した本気タックル。

2月にピラルクーを釣ったあの時のタックルだ。

今回は太軸フックをセットした中・大型ペンシルをブン投げる。

そして強めのドラグセッティングで大型シイラにガチンコファイトを挑むのだ。


脳内に鳴り響くU−ボートのテーマの効果もあってテンションアゲアゲの状態でポイントに到着。

ここからは、浮き漁礁(シイラウケ)を次々と叩いていくという、いつものゲーム展開だ。


これがシイラウケ 竹を束ねた浮き漁礁が海底からの長〜いロープで繋がれている

この周りにシイラが付いているのだ。

ここに各自思い思いのルアーを投げてシイラを釣っていく。

ウケによっては当たり外れがあるので、どのウケでも入れ食いという訳にはいかない。

それにシイラは結構ルアーを見切るので、追いかけてくるだけでヒットに持ち込めない事も多々あるのだ。

ウケによってシイラが付いていない事もあるが、ペンペン(小型)サイズながらシイラを拾っていく展開でスタートした。

まず釣れたのはペンペンシイラばかりだったが、中には余裕でメーターオーバーの大型も見えている。

そしてその大型シイラを最初に掛けたのはヘビツカイさんだった。

そして異様な速さでドラグが回転する猛烈なダッシュ。

そして豪快なジャンプ。

巧みなロッド捌きでシイラの激しいファイトに対処していたヘビツカイさん。

しかし次のダッシュを溜めた瞬間、まさかのラインブレイク。(残念)

そして次のウケに向かう途中、何もないところで船長が船のスピードを落とした。

ん?なんだ?

ナブラでも見つけたか?

魚群探知に何か映ったのか?

ミヨシ(船首)に行って海を覗き込むと・・・


水中から大量の気泡が上がって来ている

何?

なんで何にもない黒潮のど真ん中で水中から泡が??

海底火山からガスでも上がってきてるのか???

なんて不思議に思っていたら


出た〜! くじら〜



デカイぞ!

イルカを見る事はあったが、自然の中で泳ぐクジラを見たのは初めて。

船長も今年は初めてとの事だった。

ホエールウォッチングまでできて得した気分♪

その後はまたポツポツとペンペンを拾っていく展開になったが、やがて今日イチの当たりウケに遭遇。

数十匹のシイラが大小入り乱れてルアーを追い掛けてきた。

みんな次々にヒット。

そろそろ大型が欲しい自分にもペンペンがヒット(オマエじゃねぇぇ)

デカイのも見えているので、次を狙うために急いでランディングしようとゴリ巻きしたらバレてしまった。

すかさずルアーを回収し、デカイヤツの動く方向を見てルアーをキャスト。

ヤツの目の前でジャークベイトを左右にダートさせて思惑通りにヒットに持ち込む事に成功した。


やりぃ♪ でかいぞ



絞り込まれるロッドと悲鳴を上げるドラグ

リールからラインを一気に2色(約20m)ほど引きだして行く。(止まれコンニャロー!)

大型シイラに引きずられるように船のデッキを移動しながら一進一退の攻防が続く。

走ったらドラグを出し、止まったらスプールを軽く押さえながらポンピングで少しずつ寄せる。

そして全身丸出しの派手なジャンプに思わず奇声が出てしまう。

これこれ♪ やりたかったのはこれ! このファイトがやりたくてここまで来たのよ(^o^)

数分後、やっとシイラが船べり近くまで浮いて来た。

船長が操舵室から降りてきてネットを構える。

しかしまだ油断はできない。

ヤツはまだ余力を残しているかもしれない。

ネットに驚いて激しく抵抗する事も多いので、大型シイラランディングは結構難しいのだ。


船長の構えたネットに向けてシイラをリフトアップ。

船長がタモ入れのタイミングを計る。

そして・・・



入った! やりぃ ありがとう船長^^



ネットインしてもなおも激しく暴れるシイラ

ネットごと船長を海に引きずり込むような勢いだ。

たまらず体勢を崩すニーハオ船長。

そして・・・

あれ?

あれれ?

あれれれれ?

シイラは自力で網から脱出(驚)

そしてネットに絡まったルアーを残して黒潮の海へ帰って行った。

申し訳なさそうな船長。

でも全然OK♪

大型シイラのファイトを十分堪能したし、一旦ネットに入ったのだから釣り人の勝ちなのだ。

満足サイズが出た事で、同船者の写真を撮る余裕ができてきた(笑)


当たりウケではダブルヒット・トリプルヒットもあって楽しい。



シイラ初挑戦の桃ちゃんも、シイラのスリリングなファイトを堪能


さわっさんも食べ頃サイズの♀シイラを次々に狩ってお土産確保


休む間もなく次のウケに移動

360度見回しても陸地の影さえ見えない大海原のド真ん中。

照りつける真夏の太陽。

水の色はインクを流したような深いブルーだ。

穏やかな水面を蹴ってトビウオの群れが滑空している。

最高のコンディションの太平洋を満喫気分だ♪

そうこうしているうちに、やっぱりやりますこの男!

さわっさんが大型のデコッパチ(♂シイラ)をヒットに持ち込んだ。

激しいジャンプ&ダッシュにも落ち着いたそつのない対応で徐々にシイラの体力を奪っていく。

そしてシイラとの距離を詰めていくが、近くに来てもまだまだ油断はできないのがシイラだ。


船べりでも高さのある派手なジャンプ!(シャッターチャンスが一瞬遅れた)


これまたデカイぞ!


妙に慎重なニーハオ船長(笑)



今だ!



やりぃ 計測の結果134cm! 10kgジャストの大物ゲット!


その後は大型こそ出なかったものの、中小型のシイラがポツポツ釣れて続く。

メーターに少し足りないぐらいの食べ頃中型シイラは、お土産に10本以上確保できた。

夏の太平洋を十分に満喫し、そろそろ暑さがキツく感じ始めたお昼前で本日の釣りは終了〜。

あれ? さんちゃんのブツ持ち写真がない(ゴメン)


みんな、お疲れさまっした〜(^o^)


次もよろしくね〜^^



二つ折りで80リッタークーらに収まったデコッパチとお土産用シイラ


という事で、次回は9月下旬に同じ海域に出撃予定。

秋シーズンはシイラの他に、五目釣りジギングで美味しいお土産も期待できるので楽しみだ。


台風来んなよ〜(祈)

ちなみに今回の桃ちゃんの釣行記は
↓↓こちら↓↓
おさかな絵日記 初☆シイラ


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