深夜釣行 > 釣行記 > 2010/ 7/19

九州5日間ひとり旅
〜旅のおわり〜

1.【準備編】
2.【旅立ち編】
3.【未知との遭遇。そして火の国へ】
4.【熊本シーバス&宮崎クロダイ】
5.【筑後川シーバス】
のつづき


7月19日(月曜日)
車中泊の車の中で目を覚ましたのは午前5時過ぎだった。
いよいよ今日が旅の最終日。
明日からはお仕事なので、今日の夜までには香川に帰らなければならない。

昨日一緒に釣りをした高校生の武富君は今日も朝5時頃から釣りをすると言っていたので筑後川に行ってみる。
現場に着くと早朝にもかかわらずシーバスアングラーの姿がチラホラ。
しかし武富君はまだ来ていないようだ。

ルアーを投げていた人に挨拶して様子を聞くと、どうやらアタリはないようだ。
空いてる場所でとりあえず自分もルアーを投げてみる。
暫くやってみたがアタリもないし、ボイルらしきものもない。
武富君も来ないので、昨日の下流側のポイントに行ってみる事にした。

ポイントに着くと、ここにはまだ誰も来ていないようだ。
潮も昨日の夕方と同じ下げ潮。
そして潮位も昨日釣れていた時と同じくらいの潮位になっている。
そこで昨日の夕方、武富君がアタリを連発させていた立ち位置に陣取る。
たしかこちらの方に瀬があって、その向こうでアタリが出ていたとか言っていたな・・・

暫く水面を見ていたがボイルらしきものはないので、昨日のヒットルアーであるバイブレーションをフルキャスト。
少し沈めてから引いてくると、確かに浅くなっている部分があるようだ。
地形を確かめるように、少しずつ着水点を変えながらキャストを続ける。
何となく瀬の位置が分かって来たので、その周辺を丹念に探ってみるがアタリは来ない。

うーん、朝マズメはあまり良くないのかな?

時間は午前6時。
筑後川のシーバスとは昨日対面できたので未練はないし、そろそろ出発するか。
今日中に帰ればいいとはいえ、あまり遅くなると嫁の機嫌も気になる。
晩飯までには帰って、家族と一緒に食事しながら九州の土産話でも子どもに聞かせてやるとするか。

タックルを片付けて帰ろうとした時、1台の車がやって来た。
吉岡さんと武富君だ。

吉岡さん「おはようございます。もう帰るんですか?」
しまっ  「昨日はありがとうございました。ちょっとやってみたけどアタリはないのでボチボチ帰ります。」
吉岡さん「じゃぁ気をつけて!」

自分と入れ替わりでポイントに入っていく吉岡さんと武富君の姿をバックミラーで見ながら筑後川を後にする。

さよなら筑後川。
さよなら九州。
さよなら九州の温かい人達。
絶対また来るよ。
ありがとう!


後日談だが、自分が帰ったすぐ後、吉岡さんと武富君は2人でシーバス20本以上という大爆釣に遭遇したそうだ。
ううう、自分もあともうちょっと居残っていれば・・・
しかしまぁ、こんなモンでしょう。
また来るぜ筑後川!



さてそんな事になっているとはつゆ知らず、例によって道に迷いながら久留米ICに到着。
そして例によって高速道路をのんびりペースで走る。
途中で朝食をとったり休憩したりしながら、関門海峡に到着したのは午前10時頃だった。


この橋を渡れば、楽しかった九州ともいよいよお別れだ。

来る時は小雨模様のどんよりした空だったが、今日はスッキリ晴れた夏空が広がっている。

たくさんの思い出ができた九州を後にし、本州に突入。
来る時は大雨で通行止めだった中国道も復旧している。

途中のサービスエリアで食事したり、おやつ食べたり、昼寝したりしながらも順調に進む。
このぶんなら夕方6時頃には帰宅できそうだ。


帰りの時間が見えたので、一応家に電話を入れる。
すると電話に出たのは娘(小4)だった。

「おとーさんです。6時頃には帰るけんな。おかーさんに晩御飯いるって言うといてー」
娘「うん、わかった。バイバーイ」

そしてオンボロ軽四貨物車は瀬戸大橋を渡り、懐かしの香川に帰って来た。
もう自宅はすぐそこだ。
もう道に迷う事もない(笑)

5日間も家を空けてゴメンよ。
お土産も買ってきたから待っててねー。

いよいよ家に近づくと、自宅のほうに美しい虹が出ているのが見え始めた。


ちょうど家のあるあたりから虹が出ているようにも見える


そして午後6時過ぎ、とうとう家に帰ってきてしまった。
久々に会う子どもたちの笑顔を想像しながら車庫に車を入れ、家に入ると・・・


あれ?


誰も居ない・・・


6時に帰るって言っといたのに・・・


晩飯は・・・


ない


どこに行ったのだ?


嫁の携帯に電話をしてみる。


応答がない。


そしてなぜか、衣類などの荷物をまとめた形跡がある


旅行中も何度か家に電話掛けたりはしていたが、そういえば電話に出るのは子どもだけだった。


あらら?


やっちまったか?


まぁ慌てても仕方がない。


車から荷物を降ろし、ゴミ袋いっぱいに溜まった洗濯物を洗濯機に放り込む。


そして一時間後・・・


嫁と子どもは普通に帰ってきました。
どうやら実家へ遊びに行ってて帰りが少し遅くなっただけらしい。
荷物をまとめかけていたのは、来週の家族旅行の準備だった。


よかったー、セーフ(爆)

とりあえずお土産の地鶏とラーメンと薩摩揚げと明太子を渡して、楽しかった九州のお土産話をしながら久々の家族との食事。

九州は景色も人も食べ物も温泉も最高だったヨ

さぁ、来月(8月)は家族みんなでもう一度九州熊本へ行こうな^^





おしまい

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