深夜釣行 > 釣行記 > 2010/ 7/16

九州5日間ひとり旅
〜未知との遭遇・そして火の国へ〜

1.【準備編】
2.【旅立ち編】
のつづき

7月16日(金曜日)
久留米温泉の仮眠部屋で目覚めたのは午前5時半頃だった。
せっかくなので朝風呂に浸かる。
早朝でお客さんも少なく、露店風呂は貸し切り状態。
蝉の声を聴きながらの早朝露店風呂というのもなかなかのものだ。
こんなゆったりとした朝を過ごせるのもひとり旅ならではではないだろうか。

さっぱりとしたところで出発。
さあ、ひとり旅2日目のスタートだ。
とはいえどこに行こう(笑)

昼前と夜には人と会う約束をしていたが、それまで時間はタップリある。
当面の目的地も決めずにとりあえず国道209号線を南進。
とりあえず有明海の景色がどんなものか見てみたかったので、地図を見ながら海の方へ走ってみた。
途中で「有明海沿岸道路」という案内標識が見えたのでそちらに走ってみる。
沿岸道路なら海が見えるだろう。
と思ったのだが、走っても走っても海が見えない。

もう一度地図を見ると、なにやら小高い山の上に公園があるのが見つかった。
ここへ行けば有明海が一望できるかも?
またまた道に迷いながら公園の近くまでは来たが、公園への上り口が見つからない。
同じところをグルグル3回ぐらい走って、やっと山頂に続くであろう山道を発見。
山道を車で上がり、山頂近くの駐車場に車を停めて歩いてみる。
どうやらここが山頂の公園のようだが、見えるのは森とお墓だけ。(なんじゃココは?)
木々の間から町並みを見る事は出来たが、海が全然見えない。
挙句の果てに散歩に来ていたでっかい犬に吠えつかれて涙目で退散。

海はどこじゃ〜!

そうこうしているうちに待ち合わせの時間が近づいてきた。
その待ち合わせの相手とは・・・
自分が所属する釣チーム宇宙軍のメンバーで、福岡県在住のももこさんである。
(ちなみに釣りしない人ですが正式メンバーです)
チームメイトでありながら、これまではネットの世界だけのお付き合いだったので今回が初遭遇だ。
彼女は主婦であるが、引っ越しを3日後に控えて忙しい中、時間を作ってくれたようだ。(感謝)

また道に迷いながらも、待ち合わせ場所に指定された駅に時間通りに到着。
ついにももこさんとの遭遇を果たす事ができた。
初めて会ったももこさんは、ブログのの印象通り、とっても素敵な奥様だった

とにかく現地ガイドを得て、これでやっと迷走状態から抜け出す事ができるぞ。

しまっ「とりあえず有明海が見たいですけど」

ももこ「ワタシ免許は持ってるけど車は乗らないから、道わかんないよ^^;」


なぬ!? それじゃ現地ガイドにならないじゃないか・・・
冗談かと思ったが、本当に道が分からないようだ。
さすがは宇宙軍メンバーだけのことはある(笑)
これじゃ迷子が1人から2人に増えただけだヨ・・・

とりあえず有明海沿岸道路に戻って走っていると、展望台という案内看板を発見。
案内板に従って走ったつもりが、なぜか田んぼの中の農道みたいな道に迷いこんでしまった。
海と思しき方向には長大な堤防らしきものが見える。
どうやら干拓地の中に迷い込んでしまったようだ。
堤防の上に行けば海が見えるだろうが、道が見つからない。
田んぼの中を迷走し、何とか堤防に上がる道を見つけてやっと有明海の風景と対面することができた。


海岸にはやぐらのようなものが並んでいる。

何か魚を獲るためのモノのようだが、一体何が獲れるのだろう?
地元のももこさんなら知ってるかな?

しまっ「あれって何獲るんモンなんやろ?」

ももこ「さぁ・・・」


やっぱりな


一人だけ漁の準備中のおじさんが居たので何が獲れるのか聞いてみた。

しまっ   「こんにちはー、これって何が獲れるんですか?」

おじさん  「さかな」


いや、魚は分かってるんだけど・・・もういいや・・・

とりあえず腹が減ってきたので昼飯に行こう。
ももこさんによれば、ご当地には「うなぎのせいろ蒸し」というのが名物だそうだ。
うなぎの蒲焼きとタレのしみたご飯を、一緒にせいろで蒸したものらしい。
うなぎといえば、うな重かうな丼しか知らないので、それを食べに行く事にした。
なんでも柳川という所に行けば、食べられるらしい。

自力で田園地帯を脱出し、地図を頼りに柳川市の市街地に入った。
どうやらももこさんも知っている道に出たらしく、ここからは道案内をしてもらって無事うなぎ屋に到着した。

川下りの舟を眺めながら食べるせいろ蒸しは、なかなか風情があって美味しかった。
いろんなお話をしながらゆったりとした時間を過ごしたが、楽しい時間は過ぎるのが早いもの。
お別れの時間がやってきた。
家事や引越し準備で忙しかったろうに、時間をつくって遊んでくれたももこさんに感謝。
駅までお送りして手を振りながら見送り、自分は次なる目的地へ向けて出発した。

九州の皆様へ
我がチーム宇宙軍は九州侵略の起点として福岡県某所にもメンバーを配してしております。
普段は人間のフリをして潜伏しておりますのでご注意くださいませ( ̄ー ̄)




さて次なる目的地は熊本県である。
夕方には熊本のてらもっちゃんと会って馬刺しを食わせてもらう約束をしていたのだ。
夕方まではまだまだ時間がある。
なので高速道路は使わず一般道で景色を楽しみながら熊本を目指すことにした。
国道をずっと走っていけば問題ないのだろうが、方向オンチのくせに横道に入りたくなってしまう。
地図を見ながらルートを再確認するが、また現在位置が分からなくなった。
迷走しているうちに方角さえも分からなくなる。
ちょうどホームセンターを発見したので、ちょっと道草してお買い物。
そこで買った物はコンパス(360円)


方角が分かれば地図上の現在位置も分かりやすくなるだろう(多分)

途中で夕方の渋滞に巻き込まれたりしながらも、指定された待ち合わせ場所に着いたのは午後6時過ぎだった。

その待ち合わせ場所はたこやき天水。 

てらもっちゃんの釣り友達が経営するたこやき屋さんだそうだ。
自分の方が先に店に着いたので、車の中で待つ事にした。
すると店の中から”何となく同じ匂いのする男”が出てきて
「寺本さんの知り合いの人ですか? 寺本さんから聞いてますよ。」
と言って店の中に招き入れてくれた。

彼の名は「コーさん」(もちろん本名ではありません)
以前は自らのハンドルネームを「ヘタッピ」と名乗っていた事もあるらしい。
なんて自虐的なハンドルネームなんだ・・・
さらにソルトウォーターアングラーズパーティーin九州の告知ホームページも彼が管理しているとの事。
どうりで・・・同じ匂いを感じるわけだ(笑)

ほどなくして、てらもっちゃんも到着。
釣り好きが3人集まれば、あーだこーだと釣りの話に花が咲く。
まだ馬刺しのお店の予約時間までは時間があるとの事だったし、せっかくなのでここでたこやきを焼いてもらう事にした。
ここらのたこやきは「塩たこやき」といって、ソースをかけずに食うという独特のモノらしい。。


手際よくたこやきをクルクルひっくり返すヘタッピさん
うーん、職人技だ



マヨネーズと青のりがかかっているが、本当にソースがかかっていない


興味津々でアツアツを頬張ってみると、これはウマイ!

ソースの味で誤魔化されたりせず、たこやきそのもの味が楽しめる一品だ。
他所から熊本へ来た人はぜひ一度食べてみて欲しい(オススメです)


場所はコチラ↓




コーさん、ごちそうさまでした〜


次は今日一日の汗を流すため、てらもっちゃんの案内で風呂に行く。
九州はどこへ行っても良い温泉があちこちにあって、本当に風呂に困る事はない。

今日のお風呂は草枕温泉てんすい
高台にある露店風呂からの眺めは、夕暮れの有明海とその向こう側には雲仙普賢岳。
そして目の前にはてらもっちゃんのケツ。
いやぁ、最高♪(笑)

温泉から上がったら、馬刺しの予約時間までまだ少し地時間があったので、てらもっちゃん宅にお邪魔する。
彼の部屋に上がらせてもらったが、部屋の中には趣味の小道具たちが所狭しと積み上げられていた。
ルアー1個ぐらい持って帰ってもバレなかったかな?(笑)

ここで熊本のフレッシュアングラー土穴さんが合流。
あーだこーだとダベっているうちにお店の予約時間となったので、熊本名物の馬刺しを食いに行く事にした。




これが熊本の馬刺し(当然ウマイ!)



鉄板で焼いた馬肉もこれまたウマイ!



こちらはさくら納豆
(小間切れの馬刺しと納豆を和えたもの、これがまたウマイ!)



若い土穴さんは気持ちのよい食べっぷり



3人とも釣りに備えてアルコールはなしだが(自分は元々飲めないが)、釣り談義で大いに盛り上がった。


お腹もいっぱいになったところで次は釣りだ。
しかしポイントに入るには潮位がまだかなり高いとの事だったので、3人とも暫し車の中で仮眠することにした。
携帯電話の目覚ましアラームを3時にセット。
現在夜中の0時過ぎなので、2時間半は寝られるな・・・

こうして楽しいひとり旅の2日目が終わったのだった


つづく
(次はいよいよ釣りをします)

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