深夜釣行 > 釣行記 > 2010/ 5/22

ぱる爺さんがやって来た


5月22日(日)
宇宙軍舞鶴支部のぱる爺さんが香川にやってきた。
と言っても釣りの遠征ではなく、職場の慰安旅行バスツアーで琴平に宿泊されるという。
大型観光バスの団体様で来られるのだ。

そしてぱる爺さんの職場は舞鶴の大きな病院だそうだ。
今回は職場の慰安旅行なので、若い美人ナースも一緒だとういう。
こりゃ楽しみだ♪

ぱる爺さんは夜ホテルを抜け出して、朝までシーバスフィッシングをしたいとのご希望だが、どう考えてもナースと宴会の方が楽しくないかい?



そして当日の午後4時過ぎ、ぱる爺さんよりバスがこんぴらに到着したとの連絡があった。
早速ホテルにお迎えに行って、今夜の打ち合わせだ。

夕方6時半から2時間はホテルで宴会との事なので、午後9時から釣りに行く事にする。
そして宴会が始まるまでは、まだ2時間ほどあり暇だという事で、車で30分ほどのポイントへ釣りに行ってみる事にした。

観光バスの荷室からタックル一式を自分の車に載せ換えて、ぱる爺さんと2人でホテルを出発。
ちょうど一緒に来られた美人ナース御一行様がこんぴらさんに向かって歩いていた。

「いってらっしゃ〜い」 (^o^)/~~
車の窓から美人ナース御一行様に手を振ると、不審者を見るような眼で見られてしまった(笑)

まっ、いっか♪




で、夕方のデイゲームは残念ながらアタリなしのままタイムアップ。




午後6時半、ぱる爺さんをホテルまで送り届け、自分は一旦帰宅する。

自宅に帰って晩飯を食っていると、観光ホテルで職場の皆さんと宴会中のぱる爺さんからこんな写メールが送られてきた。


    美人ナース(新人さん)

 ※プライバシー保護のため画像を一部加工
   素顔をお見せできないのが残念!(マジかわいい・・・)


おぢさんはね、ナースキャップと白衣も好きだけど、浴衣姿もまぁまぁ好きなのだよ。

チクショ〜 羨ましい〜 乱入してぇ〜

シーバスのブツ持ち写真メールなんかより百万倍羨ましいぞ〜

温泉で温まってから浴衣姿の美人ナースのお酌で冷えたビールを一パイやって・・・

この状況からわざわざ抜け出して、雨が降りしきる真っ暗な海へ釣りに行こうなんて

よくそんな気になれるものだ。

変わったお人だ、全く・・・(理解出来ん)


ぱる爺さんを河口に置き去りにして、夜這いに行こうかな・・・って訳にもいかないか・・・


悶々とした気分で迎えた午後9時。

観光ホテルでの宴会が終了したぱる爺さんを迎えに行く。
ホントにこの雨の中釣りに行くのか・・・?
美人ナースと二次会で盛り上がった方がいいと思うのだが、とりあえず出撃した。




1ヶ所目のポイントは自分のお気に入り河川の河口部。
しかし今年はベイトの入りがイマイチで、あまりよい釣果は出ていない。
2人で一通り撃ってみたが、やはり反応はないので早々に見切りをつける。

2ヶ所目のポイントは、前日のプラで1バイトあった河川の河口。
ここは河口にボラが溜まっているはずなので期待できる。
ポイントに付くと、ゲンキマンさん、HAMAさん、福神さんがぱる爺さんに会いに来てくれた。
みんなで暫くダベってから、ぱる爺さんと2人でポイントにエントリー。
雨はだんだん本降りになってきたが、とりあえず投げ始める。
しかし昨夜アタリがあった時より潮位が若干高いせいか、ボラが昨夜ほど固まっていない。
比較的ボラの固まっているところや、潮目、瀬などの地形変化のある場所などを撃ってもらったが、シーバスからの反応はない。
粘れば可能性も無くはないとは思うが、せっかくなので香川のいろんなポイントを見てもらいたかったので移動を決断。

3ヶ所目にやって来たのは、4日前に橋本さんが大ボラを釣った河口ウェーディングを選択。
当日は潮周りが小さく干潮潮位がそれほど低くなかったが、何とかウェーディングが可能な潮位になっていた。
2人でウェダーを装備して河口に入っていいくが、雨はさらに激しさを増し、おまけに強風が吹き始めていた。
風はかなり強いが、ポイントに対しては追い風なので何とか釣りは可能な状況だ。
真っ暗な河口のど真ん中に2人で浸かって、横殴りの雨に耐えながらキャスト開始。
ここは相変わらず一面ボラだらけだったが、このボラの大群にシーバスが混ざっているはずなのだ。
しかしここでトラブル発生。
ぱる爺さんのウェダーが浸水しているようだ。
どうやら先程のポイントで護岸をよじ登ってもらった時に引っかけたらしい。
潮の上げっぱなでワンチャンスあるかとも思ったが、仕方ないので一旦護岸に上がる。

ここで時間は深夜1時。
さてさてどうしたものか・・・
港湾の停泊船撃ちや護岸の明暗撃ちは昨年来てくれた時にやってもらったし、ドブの小場所撃ちは潮位が低すぎて出来ない。

仕方ないので大きく移動して荘内半島の漁港をやってみる事にした。
実はあるお方から、荘内半島の某漁港で前日にシーバスが2本釣れたという情報をもらっていたのだ。
ここからは移動だけで1時間はかかるし、昨日は釣れたんだけど・・・なんてのは良くある話なので大きな賭けだ。
しかしこのままでは終われない。

深夜のさぬき浜街道を1時間爆走して荘内半島の漁港ポイントに着いたのは午前2時過ぎだった。

草木も眠る丑三つ刻
雨ザーザー
風ビュービュー
波ザブザブ
週末は深夜でも釣り人の姿が絶える事のないポイントだが、今日は人っ子一人いない。

情報では昨夜は明かりの周りでボイルがあったとの事だったが、今日は波サブザブでボイルがあったとしても分かり辛い状況だ。
ベイトが入っているのかどうかも判別できない。

とりあえずぱる爺さんには前夜に釣れたという常夜灯周りを撃ってもらい、自分は地磯を調査してみる事にした。
投げ始めてはみたものの、爆風と波と流れ藻で非常に釣り辛い状況だ。
せっかくここまで走って来たけど、今夜の天候では厳しい状況だなと思った時

「来た〜っ!」

風雨の向こうからぱる爺さんの声が聞こえた。

急いでぱる爺さんのほうに行ってみると、ロッドは大きく曲げてシーバスとファイト中だった。

手前の藻場も無事クリアしてランディング成功。






  
     ヤッター!  \(^▽^)/ こりゃデカイぞ



  
    サイズは78cm ヒットルアーはナバロン125Fのオレ金


やった
ここまで来た甲斐があった。

秋の魚のように腹のデップリした魚体ではないが、体に厚みのあるマッチョ系シーバス。

ランカー(80cm)にはわずかに届かなかったが、ヒレも綺麗な銀ピカで、顔つきの精悍な立派な魚体だ。

これが出れば万々歳!


この魚をリリースした後、もしかしたらまだ出るかもという事で、同じスポットを撃ってもらうと・・・


「来た〜っ!」


え?マジ??




  
         連続ゲット(やりぃ♪)




  
   サイズは70cm ヒットルアーは同じくナバロン125Fのオレ金


今の香川県のこの状況、そして今日のこの条件で70UPが2本釣れれば上出来。



案内人としても無事任務完遂と言えるだろう。
(人から教えてもらった情報だけど)



とにかくヨカッタヨカッタ(^o^)



もう自分も1本ぐらい釣らせてもらってもいいよね?



という事で、自分も常夜灯周りを撃たせてもらう。



と、程なくして・・・



「来た〜っ!」












釣れちゃった・・・











けど案内人も1匹ぐらいはいいよね?
















  
      メバルですが、何か? (ヒットルアーはサラナ95F)


この後、周辺を2人で叩いてみたが追加はならず。


荘内半島の別の漁港を2ヶ所まわってみたが、雨に打たれるだけでアタリのないまま午前4時半を過ぎた。

分厚い雲に覆われた空も少しずつ明るくなってきた。
そして潮位もだんだん高くなってきている。

これだけ一晩中強い雨が降り続いたのだから、満ち込み朝マズメの河川は期待できるだろう。

という事で、荘内半島を後にして最後に河川をやってみる事にした。


ポイントに着くと、やはり水色はド茶濁り。
ドブ奥の排水機からは勢いよく泥水が排出されている。
潮位もイイ感じまで上がってきてる。
水面にベイトの波紋とかは見えないが、これなら期待できるだろう。
2人で壁際や水門際を攻めてみるが、ここでは自分にショートバイトが1発あっただけ。
やはりシーバスは入っていたが、期待した程の状況ではないようだ。
そうこうしているうちにすっかり夜が明けて明るくなってしまった。
こうなったら橋の下の影の中を攻めれば出るかもしれない。

少し移動して橋の下を2人で両側に分かれて攻めてみる。
するとぱる爺さんの方からで、ドボドボとシーバスのエラ洗いの音が聞こえた。

ぱる爺 「バレた〜」

やっぱり居たか!

まだ出るかもしれないので、ぱる爺さんは同じスポットを続けて攻める。
自分は橋の下を諦めて護岸を撃ちながらぱる爺さんの様子を見学させてもらう。

小場所撃ちは不慣れだと言いながらも華麗なサイドキャストで奥にルアーを入れている。

上手い!

そして・・・





「来た〜っ!」





追い合わせを入れて橋の下からシーバスを引きずり出すぱる爺さん。





  
  40cm ヒットルアーはB-太80SRの派手カラー


時間は既に午前6時前。

この1本を最後に今回の釣りを終える事にした。

久々に完全徹夜で釣りをしたが(しかもずっと雨)、何とか3本のシーバスが釣れて本当によかった。
(自分はメバルだけだったけど)

しかも78cmのナイスなシーバスも釣れたので、ぱる爺さんも満足してくれたようだ。


魚が釣れた満足感と、激しい風雨の中でも朝までやり切った充実感を感じながら、ぱる爺さんを琴平のホテルまで送り届ける。

  
        お疲れさまでした〜



それにしても・・・



  
こんぴらにこんな荷物を持って来る観光客は見た事ありません(キッパリ)



  
     出発前、観光バスに荷物を積み込むぱる爺さん
      (バスガイドさんも笑っているぞ)


名残惜しいがここでお別れだ。

着物姿の観光ホテルの従業員さんと一緒に、ホテルから出発するバスを手を振りながら見送った。
美人ナース御一行様も車窓からこちらに手を振り返してくれている(ちょっと嬉しい)


ぱる爺さん、厳しくも楽しい一夜を一緒に遊んでくれてありがとうございました。

また一緒に釣りしましょう! (^o^)/~~


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