深夜釣行 > 釣行記 > 2010/ 5/18

大ボラ


5月18日(火)
今日はお仕事を早々に片付けて携帯でタイドグラフをチェック。
中潮で午後8時前が干潮だ。
これから出撃となるとド干潮での釣りとなるので河口にウェーディングしてみるか。
3日前の1dayシーバスGPの時も河口ウェーディングでは中小型ながらシーバスは釣れていた。
多少は釣果も期待できるだろう。
とはいえ雨が降った訳でもないし、今日行って釣れるという確信はまるでない。
広い河口に一人で浸かってホゲるのは寂しいので道連れが必要だ。

こういう時の道連れは・・・

橋本さんに決定!
早速電話する。

しまっ 「今からちょっと浸かりに行きましょうか」
     「3日前は4人で4ヒットでしたよ」


橋本 「マジ?今からですか?」
     「今から晩飯なので、食い終わったら行きます。」

しまっ 「じゃ先に行って浸かってます」


という事で・・・
橋本さんが釣れたぁ(´▽`)


ところでこの橋本さんについて
ここを見ている人はご存知の方も多いと思うが、あのアロウズ代表の橋本さんである。
アカメやシーバスに抜群の実績を誇るレア、レアフォースといったシリコンルアーを開発したご本人なのだ。。

シリコンルアーでルアーフィッシング業界に新たな道を切り開いた業界の風雲児。
もちろんアングラーとしてもルアーフィッシングに対する深い知識と豊富な経験を持っている。
釣りのために会社まで作ってしまったという、まさにルアーフィッシング"マニア"。

とても自分なんかが足下にも及ぶようなお方ではないが、非常に気さくな人柄で最近はご一緒させて頂く機会も多い。

橋本さんの功績について、詳しくは下記をご参照頂くとして
とにかく釣りにおいても人生においても、心より尊敬しお慕い申し上げている大先輩なのだ。



↓ナチュラム アロウズ特集
ナチュラム
http://www.naturum.co.jp/special/arrows/index.asp






さて、現場に着いたのは午後7時過ぎ。
まだ薄明るく、干上がった河口では潮干狩りの人がまだ数人残っていた。

夕まずめにギリギリ間に合ったか。
急いでウェダーを装備して河口に入っていく。

状況は3日前と同じような感じで、辺り一面でボラがザワついている。
跳んでいるボラを見ても50cm以上もある大ボラから、20cmぐらいのイナまでサイズはいろいろ混じっているようだ。

川からの流れ出しが潮目になっていたのでその周辺から探り始めてみるが、ゴツゴツとボラに当たりまくる。
辺りはだんだん暗くなってくるが、ボラに当たるだけでシーバスからの反応はない。
そしてすっかり日も落ちて真っ暗になった時に

ズン・・・
バシッ!(鬼アワセ)

ついに大ボラを掛けてしまった(わざとだけど)
強烈なボラファイトを楽しませてくれたのは50cmを超えてそうな大ボラだった。
プライヤーでフックを外して、そのままお帰りいただく。

今日はボラしか居ないのか?
いや、このボラの大群に混じってシーバスも河口に寄っているに違いない・・・
と無理やり信じて投げ続ける。

ルアーは? レンジは? リトリーブスピードは? アクションはつけた方がいいのか?
いろいろ試しながらやっていると、今までのボラスレとは違う明確なアタリが手元に来た。
それほど大きくはないが、エラ洗いしまくっているし、やっぱりシーバスは居たのだ。
ゆっくりと後ろに退がり、そのまま浅瀬にズリ上げてランディング成功。








  
                   45cm



3日前にバラシたのもこんなサイズだったし、どうやら中小型シーバスは河口に寄っているようだ。

魚の写真を撮り終えて釣りを再開した頃、ようやく橋本さんが到着。

2人並んでダベリながらルアーを投げる。


すると程なくして
ビシッ! ジジジ・・・
橋本さんが鋭くアワセた。

しまっ 「おっ?やった?」

橋本 「いや、ボラです。」
     「だって着水して巻いてないもん。」


どうやら水面付近を泳ぐボラにルアーを直撃させてしまったようだ。
先程の自分と同じようにパワフルなボラファイトを楽しんでおられる。
やがて寄ってきたのは、横っ腹にルアーが刺さった大ボラだった(笑)

まぁこれだけボラが群れているので、ある程度のボラスレは避けられないだろう。

ボラの大群に翻弄されながらも投げ続けていると

ビシッ! ジジジ・・・
また隣の橋本さんが鋭くアワセを入れ、ドラグが鳴っている。

しまっ 「お? 今度こそやった?」

橋本 「またボラや〜」


なんだ・・・またボラか・・・

橋本 「横に走ってますよ。このヒキは間違いなくボラですね。」

ロッドの曲がりからして、また大ボラの変なところにフッキングしているようだ。

橋本 「しまっさんの方に行きましたよ」

なぬ?
大ボラとオマツリしてはたまらないので自分のルアーを回収し、橋本さんのボラファイトを見守る。

橋本 「ボラはよう引くなぁ」

かなり強い引きのようで、なかなかリールを巻かせてもらえないようだ。
それでもドラグを時々鳴らしながらも少しずつ寄せてきている。
いかにでかいボラとはいえ、こんなに引くものなのか?

しまっ 「これシーバスちゃいます?」

橋本 「いや、これは間違いなくボラですよ」


バシャバシャ

しまっ 「ん? 今エラ洗いしませんでした?」

橋本 「ははは、ボラの尻尾ですよ」


なぁんだ、ボラが尻尾で水面叩いただけか・・・

グングン
橋本さんのロッドは大きく曲がったまま激しく揺れている

橋本 「ほら、尻尾振ってるしー」

しまっ 「えっ?これシーバスちゃいますのん?」


ジイィィィーーーー
ドラグを鳴らして魚が一気に走った。

橋本 「ほらーこの走り、間違いなくボラですよ」

しまっ 「??・・・・」


横で見てるとシーバスっぽく思えなくもないが・・・
まぁファイト中の本人がボラだと断言するのだからボラなのだろう。
それに自分なんかより知識も経験も数倍もある橋本さんがボラとシーバスを間違えるわけがない。
シーバスっぽく思えるのは気のせいなのだろう。

長時間ファイトでボラも疲れたのか、やっとのことで近くまで寄ってきたようだ。
自分がライトを点灯してボラの姿を探す。

しまっ 「あれ?おらん・・・ 魚はどこ?」
     「あっ、おった! これは・・・デカイ・・・」


自分がリーダーを掴んでボガグリップで魚の確保を試みる。
魚が暴れて1度失敗したが、慌てる必要なし。
だってボラなんだもん。

そしてボラの口にボガグリップを掛けて魚を確保した。

















ボラとはいえかなりの大物なので、記念写真を撮影する。















  
     変わったボラですねぇ(^m^)プププ

冒頭にも書いたが、心より尊敬しお慕い申し上げている偉大なアングラー橋本さんがランディングの直前までボラだと断言していたのだ。
自分ごときがそのお言葉にに異を唱える事などできようはずがない。

これを見ている皆さんにはもしかしたら違う魚種に見えるかもしれないが、ここはボラという事で了承頂きたい。


ボラ〜 ボラ〜 でかいボラ〜♪
本命のシーバスじゃなくて残念でしたね橋本さ〜ん♪





デカイので一応メジャーで全長も測定


  
      83cmのランカーボラ確定!(公式記録:ボラ83cm)


いやー、珍しいボラを見せてもらって得した気分♪

この大ボラをリリースした頃には、時間は撤収予定の午後9時になっていた。
しかしこんなボラが居るのなら自分も釣りたい。

という事で残業決定。

しまっ「橋本さぁ〜ん、僕もあんなボラ釣りたいんですけど、どうやったら釣れるんですか?」

などと言いながら投げていると・・・

ゴツン
バシッ
バシャバシャ

しまっ 「やった!」

手応えからして大ボラではなく普通のシーバスのようだ。
ボラではないので強引かつ慎重に浅瀬に誘導。
無事ランディングに成功した。


















  
        獲ったどぉ〜(38cm)

河口ウェーディングで釣るサイズじゃねぇ・・・

橋本 「うわ、それは・・・(僕の魚の)餌サイズですね。」

ぐっ、言われてしまった・・・
なんで自分にはセイゴしか釣れんのじゃ〜(涙)

けどね、餌サイズって言うけど、ボラはセイゴを食いません。


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