深夜釣行 > 釣行記 > 2007/ 1/28

F杯サーベリング大会

準備編

2006年12月某日
携帯に釣友のカズくんからメールが来た。

「1月28日に伊予灘でサーベリング大会があるのですが、一緒に行きます?」

人の集まるイベントは大好きなのでもちろん参加する事にした。

さて太刀魚のジギングは過去3度ほど経験があるが、不慣れである事は間違いない。
こういう時はネットワークを駆使して情報収集するのだ。
まずは伊予灘の各遊漁船のホームページで状況をチェック
 ・サンマリン
 ・黒岩フィッシングサービス
 ・西岡遊漁
 ・Kaisei
 ・PilarU海人
 ・正漁丸
 ・竹三丸
各ホームページの最新釣果を見てみると・・・
おお!釣れてる!
どこを見ても連日指3〜6本サイズが1人数十本、中には1人100本などという爆釣まで掲載されている。

しかし遊漁船のホームページだけの情報だけでは不十分なのだ。
掲載情報を疑う訳ではないが、好釣果だけをピックアップして掲載している場合が多い。

そこで最近太刀魚ジギングに行ったという釣友や、プラに行ったカズ君に実際の状況を聞いてみる。

すると状況はかなりムラがあり、前日は入れ食い爆釣でも、その次の日はサッパリだったり、
午前中の便では殆ど釣れなかったのに、午後からは爆釣だったりするらしい。
しかし釣れない時でも魚探には太刀魚の反応は激しく出続けているらしいのだ。

潮順や時間帯によって釣れる条件・釣れない条件があるのか?
しかし船長や常連さんの話でも、どういう条件の時に釣れるのかは予測不能との事らしい。

さらにジグのカラーについても、紫がいいとか、地味なカラーがいいとか、ピンクがいいとか、金が効くとか・・・
シャクリ方についても、スローがいいとか、速い方が大型がくるとか、フォールで食わすとか、フォールはさせないとか・・・

情報収集はしてみたものの、大会当日の状況がどうなるか分からないので大会に向けての作戦が非常に立て難い。

そして今回の大会ルールは3匹の重量である。
大型を獲るにはどうすればよいかも考えておかなければならない。

爆釣している状況なら、その中でより大型を獲るにはどうすればよいか。
食い渋っている状況なら、どうやって太刀魚に口を使わせるか。
これも人によって色々な意見があるようだ。

遊泳力の強い大型は、早いアクションで上の層まで追わせてから食わせるほうが確率が高いという考え方もあれば
群れの中でも大型は下層に居るので、ボトム付近を重点的に攻めたほうがいいという、まったく逆の考え方もある。

食い渋り対策にしても
軽いジグでシルエットを小さくして口を使わせるとか
重いジグで誰よりも先にジグを落とせば、それには食ってくる可能性が高いとか・・・

もう訳分かりまへ〜ん(笑)

まぁこういう風にいろいろな収集を元に、過去の自分の経験に照らし合わせて脳内メソッドを組み立てながら道具の準備を整えていく準備段階というのも釣りの大きな楽しみである。

さて道具の準備だが、以前は青物用のタックルをそのまま使っていた。
今回も青物用のジギングタックルだけでもいいのだが、近年では太刀魚用のライトなジギングロッドが各メーカーから発売されている。
ショップで見ていると欲しくなってしまい購入も検討したが、残念ながらそんなにお金はかけられない。

手持ちで似たようなスペックのロッドは・・・
あった!
2年程前に購入したシーバス用のベイトタックル。(シーバスはコレでほとんど釣った事ないけど)
ラインだけPEライン(X-ワイヤー0.8号200m)に巻き変えて準備した。

これでロッド&リールは2セット準備できた。

  
  右 : [ロッド]シマノGAME TYPE-J B583R ・ [リール]シマノオシアジガー1500
  左 : [ロッド]ラパラ XR66EC         ・ [リール]ダイワ ミリオネアSW203


しかし、シーバスロッドだとグリップが短くて脇に挟みにくいとの指摘が掲示板にあった。

そこで何とかグリップ延長できないかと部屋を探し回ってみると、ちょうどいい物を見つけた。
それは夏に買った虫除けスプレーのキャップ(笑)
グリップエンドにグリグリ押し込んでみると、絶妙なサイズでピッタリ固定できた。
これで市販のベイジギングロッドとほぼ同じグリップの長さだ。

  
  サイズぴったり 約4cmのグリップ延長


メタルジグも手持ちのものに、新しく何個か買い足して、フックも太刀魚用バーブレスに交換した。
フックがジグの背中に回らず、バラシも少ないというフックのセッティング方法もメールで教えてもらってやってみた。
油性マジックで適当にカラーチューンも楽しんで準備OK♪

  
  サイズは60g〜150g 太刀魚用フックを装備

  
  ジグバッグに入れて準備完了

現場でジグのカラーを変えられるよう油性マジックも準備。
プライヤー、フィッシュホルダー、ハサミ、リーダー、スナップなど使用頻度の高い物はウエストバッグに装備。
クーラーも容量50Lを倉庫から引っ張り出して準備。
凪ならまず心配ないのだが、荒れた場合に備えてアネロン(酔い止め薬)も用意。
帽子、手袋、パッチ、防寒着、カッパ、長靴なども準備。
もちろん膨張式ライフジャケットも忘れてはいけない。

こうして脳内メソッド構築とタックル準備を楽しみながら、いよいよ当日を迎えた。


本番編

今回の同行者はカズ君
昨年のエギング大会ではモンゴを連発させていたあの男だ。
彼はジギングのエキスパートであり、数年前に彼が釣り上げた70kgオーバーのイシナギの魚拓は、今も坂出市のタイガー釣具店に飾られている。
ちなみに当時このイシナギ魚拓をとったのはMr.Hさんだそうだ。



1月28日(日曜日)早朝5時過ぎの松山市北条土手内漁港。

大会本部のテントで受け付けを済ませクジを引く。
今回の大会では参加者130名で船は13隻。
どの船に乗るかはクジ引きで決まる。
くじ引き抽選の結果、我々2人が乗るのは一幸丸になった。

  
  乗船の順番を待つカズ君

そしていよいよ乗船するため道具を船に積み込もうとすると、同乗者の中に見た事のある顔が・・・
なんとJUNKIE WORKSのRYOさんだ。
彼も来ていたとは知らなかった。
しかもくじ引き抽選で同じ船になるとは・・・
今日は楽しい釣りになりそうだ

そして午前7時
港の外で出発の合図を待っていた参加艇13隻が一斉にスタート!

  
  各船エンジン全開でポイントを目指す


30分ほど走って太刀魚ポイントに到着すると、既に多数の釣り船が集結し大船団を形成していた。
キャビン内の魚探の画面を覗き込むと水深約50m。
底から10mまでは画面が真っ赤になるほど太刀魚の反応が出ている。
海の底はまさに太刀魚だらけなのだ。

いよいよ釣り開始。船長の合図で一斉にジグを海底に送り込む。

開始早々の船内ファーストヒットは自分だった。
しかしこれはエソ(笑)
大会では他魚の部もあるが、エソは対象外のためリリース。

しかし続いて太刀魚3連発。
型は指3本半〜4本の良型だ。
今日は爆釣モードかも♪

  
  隣でシャクっていたカズ君、RYOさんもいいペースで釣っていく

しかし時間が経つにつれて、太刀魚が釣れてくるペースが段々落ちてきた。
それでも飽きない程度のペースでは釣れてくるのだが、ヒットパターンが今ひとつ掴みきれない状態だ。

そんな中、RYOさんが赤い魚を釣り上げた。

  
  40cmオーバーのホウボウ(RYOさん)

生きたホウボウの実物は初めて見た。
形は不気味だけど、真っ赤な魚体に青く大きな胸ビレが実に美しい。
美味しい魚らしいし、これは他魚の部でいいとこ行くかもしれないのでちょっと羨ましい。

太刀魚の方はポツポツとは釣れてくるが、日が高くなると釣れるペースは益々落ちてきた。

そこで食い渋り対策で考えていたメソッドをいろいろ試してみる。

まずはジグを100gから軽めの60gに交換してみる。
フォールに時間は掛かるが、ジグのシルエットを小さく見せて太刀魚に口を使わせる作戦だ。
するとすぐにアタリが連発し3匹連続で太刀魚を掛けた♪
してやったり! と思ったのもつかの間、すぐにアタリが途絶えてしまう。

ならばと、次はジグを150gに交換してみる。
すると交換したとたんにアタリが出る。
しかしその後は続かない。

シャクリのスピードやリズムも色々変えて試してみる。

底から20mぐらいまで一気に早いリズムで巻き上げてストップさせる。
太刀魚にジグを上まで追わせて食わせる作戦だ。
するとすぐにゴツゴツと太刀魚がジグに噛み付いてきた。
うりゃ!ヒットォー♪
このパターンで2連続ゲット。ようやくヒットパターンを掴んだか?
しかし後が続かず、アタリのない時間が10分以上続く・・・

今度は太刀魚の泳層の中でジグをゆっくりと動かしてみる。
するとすぐに1本釣れたが、やはり後が続かない。

隣ではカズ君が、紫色のジグに変えたとたん連続で太刀魚をゲットした。
それならと自分もジグを紫色のマジックで塗って落としてみると2連続ヒット。
当たりカラー発見♪ と思ったが、これも後が続かない。

ヒットパターンがコロコロ変わっているのか?
それとも活性の高い群れにあたった時だけは何しても食ってくる状況なのか?

とにかく色々な事を試しながら、ポツリポツリと太刀魚を追加していく。
型は平均して指4本程度の良型が釣れてくるが、大会で上位が狙えるような大型が出ない。

  
  良型の太刀魚が飽きない程度に釣れてくる

そして午後1時過ぎ、ストップフィッシング。
5時間で一人あたり30本前後の釣果だったが、期待の超大型太刀魚は結局見られなかった。 



表彰&抽選会&じゃんけん大会編

帰港して釣果の中から大きそうな太刀魚を3本選んで検量に提出する。

  
  検量風景

自分は3本合計1.95kgと、上位を狙える釣果ではないが、協賛各社からのとび賞などもあるようなのでそれに期待しよう。

  
  大会本部に用意された賞品の数々

最初はガラポン抽選会で運試しだ。

  
  出るか金玉

  
  カズ君は銀色の玉を出してトレーナーとジグをゲット

  
  自分は赤い玉を出して(笑) キャップとジグをゲット

本部で成績が集計されている間、大会ゲスト吉田さんの大会総評&QAがあり・・・

  
  ダイワ ソルティガブロス 吉田匡克さん

いよいよ成績が発表される。
130人もいれば、やはりでかいのを釣っている人はいるものだ。
大物賞は指7本(1.94kg)という超大型が出ていた。

当日賞やブービー賞などが次々と発表されていく。
そしてラッキー賞77位の発表で、ついに自分の名前が呼ばれた。
賞品はなんとジギングロッドだ♪

しかし77位は同重量が3人居たため、3人でのじゃんけんになった。
最初のじゃんけんで勝ち残り、あと一人に勝てばジギングロッドをゲットだぜ!

で、最後のじゃんけんは・・・、あっさり負けました。
最後の詰めが甘いのはいつもの事です(悲)

結局その後のじゃんけん大会でも敗退し賞品ゲットならず・・・残念。

しかし、カズ君とRYOさんはしっかりちゃっかり賞品をゲットしていた。

  
  この2人はきっちり賞品もゲット(後ろはマリンベイトの小原さん)

  
  他魚の部で2位に入賞し表彰を受けるRYOさん(羨)


釣果も成績もネタも中途半端で終わった今大会だったが、仲間たちのおかげでとても楽しめた一日だった。
またこういう大会があればぜひ参加したいものだ。


釣行記目次に戻る