深夜釣行 > 釣行記 > 2005/8/7

「第9回土佐万力釣り大会」奮闘記

真夏の土佐湾
南国の太陽
どこまでも続く水平線
深く澄みきったインクブルーの海
水面上を滑空するトビウオの群れ
ヘビーなタックルで大型ルアーをフルキャスト
波を切りながらすっ飛んで来る、エメラルド色の魚雷
水面が弾け、ロッドが大きく曲がり、ドラグが悲鳴をあげる
1メートルを越える魚体が水面から飛び出し宙返り
右へ左へ信じられないようなスピードとパワーで走り回る
魚の動きに合わせて船上を移動
リールを巻いては走られてを何回繰り返したか
やがて魚体は黄金色に変わり、円を描きながら船べりに浮いてくる
最後の瞬間までタモに入る事を拒否し続けるパワーファイター



と、らしくないオープニングですが
とにかく楽しみにしていた第9回土佐万力釣り大会に行ってきました

今年は宇宙軍として初エントリー
メンバーは
・池内
・◎mori
・しまっ
・タケ
・パイプマン
全員宇宙人です(断言)





ラウンド1 前哨戦

午前4時
タックル準備の段階から熱い戦いは始まっていた。
自作ネット品評会(爆)
会場の隅には、思わず笑ってしまうような大型タモが用意された




写真左から
・パイプカットネット (宇宙軍 パイプマン作)
・ブラックホールU (宇宙軍 しまっ作)
・新・悪魔ネット   (アサシャク テルさん作)

昨年会場の注目を集めたブラックホールが小さく見える
どの網も枠の直径約1m
大人がスッポリ入るサイズの大型ネットだが、狙う魚もマンサイズ
ランディングをより確実にするための重要な武器である
宇宙軍は昨年シイラに破られたブラックホールの網を強化し
さらにパイプカットネットを追加作成
例えブラックホールのネットにルアーのフックを引っ掛けても
シイラの背後からパイプカットが迫るうという二段構え作戦だ
しかし、それを凌駕するサイズのアサシャク悪魔の網 恐るべし





ラウンド2 抽選

チームが乗船する船は当日会場で行われる抽選で決まる
船足の速い船がポイントを多く叩ける分有利とされる
まずはアサシャク ジン隊長がクジを引く
快速船である百手丸を引当て笑顔でガッツポーズしている

宇宙軍は4番目に自分がクジを引いた
宇宙船となったのは

土洋丸
(どんな船か知りたい方ははコチラを参照下さい)


いろんな意味でドラマを予感させる抽選結果だった





ラウンド3 本番!

まだ薄暗い手結港沖に並ぶ参加艇
午前5時過ぎ、無線でスタートの号令がかかった
各船のエンジンが一斉に轟音を上げる
波を蹴散らして突き進む船団の姿は迫力満点だ
我らが土洋丸も・・・船団を最後尾から見送る
スタートして15分後には他の船は水平線の彼方に消えて行った


スタートして1時間過ぎ
煙突の音が変わり、老船長から「やってみてやー」と声がかかった
最初のウケに着いたようだ

シイラウケ(竹を束ねた浮き漁礁、海底からロープで繋がれている)

急いでタックルを手にとり各自持ち場に着く
ミヨシ(船首)にはパイプマン・しまっの2名が交代で入り、ロングキャストでウケからシイラを引っ張り出す
中間には曲者池内が陣取り、トモ(船尾)で◎moriとタケが狩り尽くすという陣容で臨んだ。

事前情報通り、ペンペン(小型シイラ)ばかりで大型の姿があまり見えない
開始早々自分にもペンペンがヒット
グリグリ巻いて寄せて来たが、いきなり船底に向かって突っ込まれた
ラインが船底に擦れないように、船べりから身を乗り出して腕を伸ばしロッドを下げると
シイラに引っ張られたか、船が揺れたかバランスを崩し、足が持ち上がってしまった(汗)
「危ない!」
なんとか体勢を立て直して取り込んだが、危うくライフジャケットのお世話になるところだった

ペンペンしかヒットしない中、最初の大型ヒットは池内さんだった
しかしウケの方に一気に走られた
大型シイラの全力疾走を止める術もなくロープに擦れてラインブレイク
トビペン大を咥えたシイラは連続ジャンプを繰り返しながら海の彼方へ消えていった。

その後も次々とウケを撃っていくが、ペンペンが追っかけてくるだけというのが多かった。
そんな中、◎moriさんに大型シイラがヒット
ロッドを折りながらもキーパーを取り込んだ


ペンペンしか見えないウケが続く中、何ヶ所目かで、当たりウケに遭遇!
ウケに近づくと船に驚いたトビウオが一斉に飛び出し、ウケの周りでは鳥が舞っている
さらに近づくとウケの周りでシイラ(ペンペン)がポンポン跳ねているのが見えた
本日最大のチャンス!
ここで
タケちゃんも大型を掛け、ファイト開始
池内さんにも大型がヒット
2本とも無事ランディングに成功し、宇宙軍のキーパーはこの時点で3本となった
自分はこの大チャンスにもペンペンで終わってしまった
悔しい・・・

ゲーム中盤
ウケを次々と叩いて回るもやはりペンペンが追いかけてくるだけ
日も高くなり、真夏の太陽が容赦なく照りつける
慣れないヘビータックルに腕が痛くなってきた
釣れるのは50cm〜70cm程のペンペンばかり
しかし、いくつかは大型シイラもチラホラ見えるウケもある
諦めずにウケ目掛けてキャストを続ける
ルアーにはペンペンサイズがじゃれついて来るばかりだった


ゲームも終盤に差し掛かり、現在宇宙軍のキーパーは3本のみ
残り時間も少なくなり、岸へ向かって帰りながらウケを叩いていく
海の色も岸へ近づくにしたがってインクブルーから少し緑がかった青への変化していた
どのウケにもペンペンしか着いていない
しかもルアーをゆっくりと追いかけてくるだけでなかなか口を使ってくれない
ルアーを長く見せすぎると完全に見切られるみたいだ
散発的なヒットも、落ちパクというのが多かったような気がする
たまにキーパーサイズも見えるが反応が得られない

それでも全員で最後までルアーを投げ続ける
照りつける太陽の下で揺れる船上からヘビータックルを振り続ける
疲れたけどキャストしていればドラマは起こるかもしれない

そんな中、池内さんのルアーに大型シイラヒット
ジャンプ でかい!
そしてまたもやウケの方向に
これを何とかかわし、寄せては走られの攻防が続く
残り時間からしてもこれが殆どラストチャンスか
チーム全員で見守る
「ゆっくりでエエで」
「絶対獲るで」
メンバーから暖かい激が飛ぶ
池内さんの愛機エイハブがガリガリと悲鳴を上げてラインが出て行く
国産リールとは違った派手なドラグ音が心配素敵だ。
「大丈夫かー エイハブ」
「しかっりーがんばれー エイハブ」
「壊れとんとちゃうか?」

「大丈夫です。エイハブのドラグはコルクワッシャーですよ」
池内がそのドラグを締め上げて寄せにかかる
さらに引き出されるライン(爆)
後で聞いた話だと、ドラグを絞めたつもりが、どうやら緩めていたらしい(^m^)
ドラグ音・・というよりは異音が船上に響く
もう暫くかかりそうなので、タモを置いてタバコに火をつけた(笑)
1本吸い終わる頃、何とか船べりまで寄って来た
しかしまだ安心はできないのが大型シイラだ
再びラインを引き出され沖へ走られた
しかし最初のパワーとスピードは衰えたようだ
それにしてもだんだんラインの出がよくなっているようにも見えるのは気のせい?
そしてついに
「あ〜」と池内さんが天を仰いだ
痛恨のフックアウト 口切れか?
残念

その後のウケではペンペンしか見えず、試合終了〜
宇宙軍のキーパーは、◎mori・池内・タケの3本
自分とパイプマンさんは結局ペンペンしか釣れなかった
ゴメンナサーイ
いや2人交代でミヨシからルアーを投げてシイラを船まで引っ張って来てたのです
つまりティーザーとしてチームに貢献ししたのですよ
そういう事にしといて下さい(涙目)
キーパー釣りたかったよー
でもお土産のペンペンは二人で沢山キープしといたからね(笑)


帰港 船倉からシイラを出して検量へ





ラウンド4 検量・成績発表

検量場所に次々と大型シイラが持ち込まれる
宇宙軍も3本のキーパーをウェイインした

バーベキューの後、いよいよ結果発表
※池内さん、バーベキューでメロンを焼くのは止めましょう


下位のチームから順に発表されていく
参加チームは全8チーム


「8位、203ポイント」
まさかビリ?
「Gigie Paradies in オフショアー」
違いました
セーフ(笑)


「7位、241ポイント」
この辺かなー、まあこの辺やろ
「あらくれ」
違いました
ブービー脱出


「6位、323ポイント」
という事はこの辺か?
「TK planning」
違いました
おお、意外と健闘


「5位、400ポイント」
そしたらこの辺やな、そろそろ呼ばれるやろ
「テック情報レク部」
違いました
という事は上半分に居るんや(驚)


「4位、564ポイント」
どうせならベスト3に入っていてくれ
「宇宙軍」
キター! でも喜ぶべきか悔しがるべきか微妙な順位(笑)

「3位、579ポイント。鳴門海峡FC」

「準優勝、711ポイント。ASASYAKU」

毎回上位にいるチームはココだけでしょう

「そして優勝は、834ポイント。昨日はしょうよかったけんどね〜」
おめでとうございます


宇宙軍の記念写真


第5ラウンド 最後の勝負

表彰式後に行われた最後の勝負
それはジャンケン大会
ジャンケン大会の賞品は垂涎の品でした!


ジャンケン大会1回戦

船長vs参加者全員の勝ち残りジャンケン勝負
もちろん1回目で負けて着席しました


ジャンケン大会2回戦

高額賞品の賭かった勝負だけに相手の手を読んで(ホントか?)連勝!
最後の3名に宇宙軍から◎mori・しまっの2名が残った。

裏マンリキ大会? けっこうマジです。

次の勝負で◎mori無念の敗退 そして2名で最終決戦
握手を交わして勝負!
渾身のグーを出すもあいこ
続く必殺のパーで・・・

敗れました

釣りと一緒で詰めが甘いです
無念


ジャンケン大会3回戦はチーム代表によるトーナメント戦
宇宙軍代表は、チーム最大シイラを釣ったタケちゃんに託された
しかし、1回目のジャンケンで負けて帰ってきやがりました(笑)





戦い終わって

今回で第9回目となった土佐万力釣り大会
今回で2回目の参戦だが勝負の厳しさと楽しさを満喫する事ができました。
土洋丸の船長、大会関係者の皆さんお世話になりました。
大会参加者のみなさん お疲れ様でした。
来年の10回大会も是非また宇宙軍として参加したいと思います。

来年こそは優勝じゃー


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